誰でもできるTwitter Botの作り方―人気キャラにつぶやかせる
- イーグルパブリシング (2010年7月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861461880
感想・レビュー・書評
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2011 3/30読了。有隣堂で購入。
アキバBlogの記事(http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51058089.html)で見て、Rubyで例が出されているとのことなので興味を持っていた本。
が、この本の面白さは実際にRubyでTwitterボットを作るところには、全然ない。
その方面を期待しているなら税抜1,900円は高すぎる(その方面を期待していなくてもどうかと思わないでもないが)。
この本は「はじめに」で宣言されている通り、プログラミングの入門書ではなく、「プログラミングのための、情報リテラシーの入門書」(p.3)であり。
同じくはじめにの冒頭で宣言しているとおり、「この本を読んでも、プログラミングに関する知識は身につきません」(p.3)。
本当、まったく、身につきません。
ループの説明がリファレンスにしかなかったりするような本です。
なので、仕事としてプログラミングをするような人(そんな人がこんな本を読むか?)が買う必要は全くないんじゃないかと思う。ネタ以外。
仕事にするほどの専門性はいらないけど、何かやりたいことがあるときにプログラムで解決できるといいかもね、くらいの興味はある人、あるいは興味も本当はないんだけど自動化したい作業がある人が、「自分のやりたいことを、具体的な言葉で表現」(p.3)できれば、あとは検索するなり人に聞くなりして結果を組み合わせてプログラム書いてやっちゃうんでもいいんだよー、と後押ししてくれる本。
とはいえこの本だけで本当に全くの初心者がTwitter Botを作れるかはわからないけど。
『たのしいRuby』の冒頭半分くらいを読んでやってみた、くらいの人ならできるんじゃないかと思う。
あとは実は本題とそんなに関係のない、1-2章のTwitterと他のメディア(チャット、ブログ、掲示板・・・特に2ちゃんねる、SNS)に関する、説明の体をとった批評が面白い。
Twitterボットの本のはずなのにTwitterについてかなり突き放した記述しているし(詳細は引用参照)。
あと、Twitterボットが受けるかどうかはプログラミングの問題ではなくどんな台詞を言わせるかとかどういうつぶやきに反応するか、とかのセンスの問題である、センスがなければ腕を磨いても仕方がない、的な記述もあっさりしていて良い。
とまあ、全般にタイトル通りの内容を期待していると肩透かしをくらうかもしれないけど、少し読んでみてから買えば納得の本。
Twitter Botの作り方というよりは、「誰でもTwitter Botくらいは作ってもいいんだよ、必要な内容だけググればいいよ、まあ基本のところはは書いておくよ」とでも言ったところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示