今和次郎 採集講義

著者 :
  • 青幻舎
3.68
  • (1)
  • (11)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 214
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861523229

作品紹介・あらすじ

関東大震災後、復興して行く東京の記録から始まった「考現学」。
服飾・風俗・生活デザイン—和次郎の活動をいま考察する。

昭和初期、急速に大都市化していく東京の都市環境や、
人々の生活の変化をつぶさにとらえた考現学の創始者今和次郎の全貌を紹介。
民家研究、住宅設計、インテリア、戦後の女子教育に大きく寄与した服飾学・生活学など
活動は多領域にわたりながらも、その根底には常に、人間への慈愛と 「生活芸術」を追求する眼差しがありました。
本書では、実地調査によるスケッチほか豊富な資料により、和次郎の研究活動を考察。

「デザイン」の本義を問い直します。

◆コラム
藤森照信(建築史家、建築家)
都築響一(編集者、写真家)
山田五郎(タレント、コラムニスト)

アートディレクション:菊地敦己

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 青森県立美術館で開催され、2012年1月から汐留のパナソニックミュージアムで開催される「今和次郎 採取講義展」の図録です。本学図書館所蔵の貴重なコレクションが数多く出展されています。

  • 普通のことや特別でないものは、通常記録されずに消えていってしまう。だからそれを記録し、世界を読み解く道具にするという視点はとっても貴重です。

    そういう意味で、「おじさん図鑑 」も遠い未来には貴重な資料になりうるのだろうかなどと考えてしまいました。

  • 今和次郎展の図録(展示も良かった!)。ちくま文庫の考現学入門に収録されている図が若干大きく掲載されていて、加えて展示されていた製図や未収録だったスケッチなども。当時の農村の服装って地域によってぜんぜん違って、今みると一種異様でとっても面白かった。個人的にはおしゃれで好きだけど、ページの印刷が蛍光色なので、目がチカチカするひともいるかも

  • 展覧会の図録として作成されたとの事。
    図版もきれいで構成もしっかりしています。
    氏の入門編として丁度良いと思いました。

  • 関東大震災の後の「バラック装飾社」の活動に興味を持つ。
    以前から、また読後も今和次郎の印象は本書収録の都築響一氏のコメントに同感。

  • 独立した書籍でもあるが、「今和次郎採集講義」展のカタログとしての側面も強いかな。細かい資料も多いので判型が小さいのはちょっと不満。

  • 分類は380にした。

  • 買い物から戻ってみたら「今和次郎採集講義」(今和次郎著/青幻社)が届いていた。カラフルな装幀である、派手である。今和次郎の多彩な活動を色で表せばなるほどこういう事になるやもしれん。…そして、この本はいい!何がいいってP32の笑顔の今和次郎夫妻の写真がいい!(内容についてはまだ読んでいない

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1888年、青森県弘前市生まれ。建築学者、風俗研究家。1912年、東京美術学校図案科卒業。17年頃から郷士会へ参加、柳田国男らと農村・民家の調査を行う。20年~59年まで早稲田大学教授。23年の関東大震災後、吉田謙吉とともに「バラック装飾社」や「考現学」を始める。その後の研究範囲は服飾・風俗・生活・家政にまで及んだ。73年没。

「2022年 『ジャンパーを着て四十年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今和次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×