缶詰ラベルコレクション (ビジュアル文庫)

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制作 : 日本缶詰協会 
  • 青幻舎 (2012年11月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861523465

缶詰ラベルコレクション (ビジュアル文庫)の感想・レビュー・書評

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  • レトロで可愛いものから、ちょっと笑ってしまうものまで。
    旧字で何の缶詰なのか読めないものもあって楽しい。

  • <キミは知っているか、寄せ鍋の缶詰を!?>

    日本缶詰協会(!)が所有する明治10年前後~昭和にかけての缶詰ラベル図鑑です。ただただひたすらに缶詰ラベルが並びます。圧倒されます。
    素材ごとに分けられていて、巻末に(わかる範囲で)品名・発売年・販売元が記載されています。資料としても使える体裁です(何に使えるのか、個人的には今ひとつ思い浮かばないのではありますが(^^;))。

    主菜とも言えるのが、やはり“デザインの美しさ”でしょうか。
    何せ缶詰です。中身はまったく見えないので、中にこーんなにおいしい夢のようなものが入っているんだよ~とアピールしなければならない、その必要性が作り手に諸々の工夫をさせたのだろうなと思わせます。魚や果物なんて、本当に鮮度よさそう(いや、缶詰だから鮮度はよいわけではないと思うけど)。
    さらに、こうした缶詰は往々にして輸出されています。そのため、ジャパネスク的ないわゆる「日本らしさ」を誇張したものも散見されます。ブランド名がずばりGEISHA、KOKESHI、Samuraiだったりするものもあります。

    副菜になっているのは、“缶詰の中身のおもしろさ”でしょう。
    桃缶やホタテ貝柱なんてのは今でもありますが、ジャム、きのこ(なめこやまつたけもある!!)、漬け物、かまぼこ、ハムなんてのもあります。
    今ではプラスチックの真空パックや瓶詰の方が主流であるものも多く、また流通がよくなったからか、保存食にせずともスーパーの厨房で作ってお総菜売り場で売ってるなぁ、なんて感じのおかずもあります。
    驚いたのが「寄せ鍋」缶詰。これ、どんなシチュエーションでどんな人が食べていたのかなぁ・・・。淋しくないか、缶詰の寄せ鍋・・・。

    デザートは“ちょっとディープな楽しみ”で。
    ふーん、としみじみ見ていると、ところどころで引っかかります。
    「鮪のはごろも煮」でちょっとピンと来てググってみたら、製造元の後藤缶詰所は、現はごろもフーズでした。ふんふん、社名はここに由来していたかい。でもはごろも煮の由来が三保の松原伝説なのかどうかまではよくわかりませんでした。
    コウモリ印の梨の缶詰。コウモリは中国では縁起のよい生きものですし、中国の童子も描かれていて、元々は中国の会社だったのかなと思わせます。
    正ちゃん印のカニ缶。昭和3年のものです。4コマ漫画「正チャンの冒険」(1920年代)の流行を受けて流行った正ちゃん帽と呼ばれる毛糸のボンボン付きの帽子をかぶった男の子が描かれています。これ、著者に使用料払っていたのかなぁ・・・。
    他にも、牛肉の「すみだ煮」と「みかど煮」と「みやこ煮」はどこが違うのか、とか、すずめの缶詰は「やきとり」ではなく「やきどり」なのは何か意味があるのか、とか、さらにディープにも楽しめそう。

    思っていた以上に味わい深かったです。日本缶詰協会さん、ごちそうさまでした~。

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缶詰ラベルコレクション (ビジュアル文庫)の作品紹介

明治から昭和の缶詰ラベル約550点を収録。
バラエティ豊かなデザインや配色、意匠の数々をフルカラーで紹介。

日常の保存食として身近に親しまれている缶詰が日本で初めて製造されたのは、
今からおよそ150年前、1871(明治4)年のことです。
当時の缶詰の販売は輸出が大半を占めており、残存のラベルには海外に向けて
つくられたものが多く残されています。

本書では、明治10年から昭和期にかけて印刷された国内・輸出用の缶詰ラベル
約550点を収載しています。魚類、肉類、甲殻類、果実や野菜から食卓に並ぶ
おかずまで、沢山の食材が描かれたラベルからは、当時の日本のもつ豊富な食料資源や
国際競争のなかで培われていった高いデザイン力が読み取られます。
卓越したデザインの奇抜さ、新鮮さには、近代日本という時代の息吹も投影されているのでしょう。
制作時より数十年を経たいまなお新鮮な魅力に溢れる、
缶詰ラベルの往時の商業デザインをお楽しみください。

寄稿:安西水丸 デザイン:原条令子

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