- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861524745
作品紹介・あらすじ
愛くるしいvs神々しい。画家たちの創造力が描いた天使の姿。神話から聖書まで「天使」図像の変遷をたどるダ・ヴィンチ、マネ、モローなど77作家の厳選の名画106点掲載!
感想・レビュー・書評
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画家が描いた天使の解説つきで紹介された1冊。
聖母や天使でも色々な描き方や背景があって、それぞれが思う「聖母像」や「天使」を垣間見れる。
77点紹介されているのでボリューミーです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
借りたもの。
「天使」――翼を持つもの――を描いた、有名絵画、美しい一枚をその主題毎に挙げたもの。
この本における「天使」は、聖書によってそのイメージを確固たるものにした“神の使い”やギリシアの神々、愛、虫の知らせのような“インスピレーションの寓意”の総称だった。
時代の流れに囚われず――むしろ近現代の絵画が中心で――、聖書も神話も相互に影響を受けてイメージが習合している「天使」たちの姿。
「天使」の解説よりも、一枚の絵画の見どころを1ページに丁寧に解説。時代・解釈によって「天使」の姿が愛くるしい幼児、女性、美少年に表されることが見て取れる。
レオナルド《岩窟の聖母》で指を指している天使がウリエルであると名指ししているものを初めて見た……!
後半の「天使」の美術史についての解説は、偶像崇拝との関係性を指摘していた。
p.139に『新世紀エヴァンゲリオン』の使徒についてまで言及することに軽く衝撃…!真野隆也『天使』( https://booklog.jp/item/1/4883172503 )の頃には考えられなかった。時代というか、世代というか……! -
思ってたんとちがーう。
いわゆる漠然とした「天使の絵画」集を期待してたんだけど、本書はその原型から入り、絵画としての天使像形成を追っているようだ。
それはそれで面白い試みなんだけど、その結果、観たかった天使像(大天使や堕天使)が大幅に削られているようでもやもや。 -
読みなれない分野なので、言葉の意味するものを理解するまでいかなかった。
これは好き、これはちょっと…と思いながらぱらぱら。