人形佐七捕物帳 1 (嶋中文庫 よ 1-1)

著者 :
  • 嶋中書店
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本棚登録 : 21
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861563447

感想・レビュー・書評

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  • それまで読んでいた銭形平次に比べて佐七の愚鈍なこと。
    事件の解決は大概なりゆきまかせだし、推理の冴えも感じられないし。
    あまつさえ事の顛末を主人公じゃなくて作者本人が語るようじゃ話になりませんね。

    あとストーリーの盛り上げ方もあまり上手くない様子。
    金田一物で有名な作者ですが、こういった短編は不得手なんでしょうか。

  • ◆ お風呂でミステリ ◆ 第十六回

    ・・・ 第十六回 「人形佐七捕物帳」 ・・・

    捕物帖シリーズ第五段

    あまり知られていないと思いますが、あの!
    横溝正史も捕物帖を書いています。
    人形のようにいい男、の「人形佐七」です。
    テレビで長いことやっていたので(林与一の当たり役でした)佐七の名前は知っていても、原作者が横溝正史だと知ってた人は少ないでしょう。
    当時はもっぱら、江戸川乱歩と並ぶホラーの大家だったもんね。
    スタイルは、半七と銭形平次を踏襲していて、粋でいなせな岡っ引きと、焼きもちやきの美人の年上女房……巾着の辰五郎とうらなりの豆六が子分におります。
    佐七の七、はもちろん、半七からとったもの……。
    女房のお粂の名前は半七の妹からもらった、という傾倒ぶりです。
    でもって中身も本格推理なのですが、品行方正な半七や平次と違って、佐七は女好きなので、ちょいと全体的に、お品が落ちるような気もいたします。
    でも、180編かそこらあるので、しばらく楽しめますよ。
    公共図書館時代劇コーナーには、必ず揃えてくださいね。

    ※以前「人形佐七捕物帳傑作選 (角川文庫)」を今日の一冊でご紹介しましたので、こちらでは嶋中文庫版の画像でご紹介しました。(スタッフより)

    2017年09月26日

  • 2005年10月20日、初、並、カバスレ、帯無2014年2月10日、松阪BF。

  • 横溝だけに、推理色の強い捕り物はなし。横溝の趣味が出ていて楽しんで書いているのが伝わってくる一冊です

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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