- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861763021
感想・レビュー・書評
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佐藤多佳子の黄色い目の魚が本当に大好きで、捻くれた女の子は初期作品でも健在なんですね。
最初はなんとなく物足りない。
でも児童文学の語り口で、ザクザク大人の事情に斬り込んでいくストーリーはこの頃から変わらず。
後半、女子高生の主人公から発せられる「カウントダウンの関係」という早すぎる諦観にドキリとしてしまいました。
スローモーションというタイトルの由来も、どんどん重みを増して明かされていって。
劇的な展開に頼らずとも女子高生の等身大の"事件"を濃密に描き、難しい言葉を使わずとも私たちが抱く複雑な(複雑ぶっているだけかもしれない)感情を解きほぐす。
佐藤多佳子の凄さが、この短い中に詰まった作品だなと思いました。やっぱり好きだなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もっと若いときに出会っていたら
夢中で読んでいたかもしれない -
主人公は女子高生。ニイちゃんは、元不良のニート。
ダメなニイちゃんを軸に微妙な空気の家族。
そんななか、学校ではスローな動作の同級生、周子が気になりだす。
ニイちゃんと周子が哀しく印象的な作品。 -
なんか似たような印象の本を読んだことがあるなと思ったら、別の出版社で出されたやつを読んでいたみたい。良くも悪くもなかった。佐藤さんにしては物足りないかな。
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小学生の頃に読んだと思う。
お兄ちゃんとスローモーションな友人が印象的。 -
2013/05/11読了
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ひねくれたコドモたち。
おとなもだけど
いい人的な人間が全然出てこない。。 -
普通?の女子高生千佐と元やんでバイク事故後はニート生活の兄、動きがスローな同級生及川の物語。
兄妹の微妙な感情がうまく表現されている。
及川がスローな理由のエピソードはちょっと無理があると想うけどね。 -
これも初期作品。雰囲気はわかるわかるー、って感じなんだけど、やっぱり文章は今と違って、今が好きな読者としては、なんかしっくりこなかったかなあ。