ピュアフル・アンソロジー 卒業。 (ピュアフル文庫)

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  • ジャイブ (2007年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861763830

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ピュアフル・アンソロジー 卒業。 (ピュアフル文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「卒業」をテーマにしたアンソロジー。
    書かれているのは中学・高校の卒業。
    この時期特有の、ふわふわと切なくて危うくて、でもほんのり明るい心の移り変わりがよく伝わりました。
    一度目に、青春からの離別を感じるのがこの時期なんでしょうか。

    ・パルパルと青い実の話/豊島ミホ
    好きな人と一緒の高校に行きたかった主人公の気持ちも、学力があるのに下げようとするのが許せないパルパルの気持ちもどちらもわかるだけに切ない。
    今まで一緒に過ごした子たちと別れることになる第一の門がここで、ある程度どうしようもない「ふるい」に掛けられることになるんだよね。

    ・卒業証書/大島真寿美
    何かつらいことがあった時に「卒業証書を取り違えたから、(昔の思い出と)会いに行ってくる」という逃げ場を作るために、卒業証書を入れ替えた二人。
    結局大人になってもそのまま入れ替えたままで、互いに一度も会ってないと言うところまで描かれていましたが、この話にこれ以上素敵な結末は無いと思います。良かった。

    ・春の電車/梨屋アリエ
    「卒業」という、誰かに用意された関門についていけない女の子が主人公。
    「卒業式」したからって、皆が一斉に門から出ていけるわけではないんだね。

    ・神様の祝福/草野タキ
    身体が弱いのを克服して、中学時代を一生懸命過ごしたのに空回りしちゃう女の子が主人公。
    ちょっとエキセントリックな子、という感じがしたけど、身体が弱くて何もできない時期があっただけに、彼女のいろんなことはこれからだな、と思った。

    ・君と手をつなぐ/藤堂絆
    塾の先生に恋した女の子。
    バスの中で二人だけの密かな時間を過ごしていた。
    嫉妬から、先生の大事な時計を持って帰ってしまう主人公。先生は最後にそれを取り戻すこともできたのに、しなかった。
    腕に残ったのは時計の重さ以上の重み。
    心の奥がキリッと痛むけど、素敵な話でした。

    ・彼女を思い出す/前川麻子
    オッコちゃんが嘘をついているのか何なのか、最後までわからずハラハラした。
    最後は和解して良かった。

    ・たぶん、天使は負けない/若竹七海
    一番コメディータッチで面白かった。
    最初から死体がどうのとか出てきて大丈夫かな…と思ったけどマネキンでした。ひと安心(?)。
    ヤンキーのユーリと超不幸お嬢様テンコちゃんに、主人公を加えた三人のやり取りがパワフルで良かったです。

  •  終わりの区切れだったり、始まりの区切れだったり。
    人によってどうとらえるかは様々で、
    自分の決めたタイミングじゃなくて、
    不安で......

    格好良くはないかもしれない、華やかですらないかもしれないけど、

    何も見えない中皆一生懸命だなぁ、と思った。

  • 青春の心の揺らぎを、繊細に描く。男性作家が収録されていないのが少し残念。ジャンルの傾向から、仕方がないことなのか。

  • 卒業をテーマにした短編集。
    ◎『神様の祝福』草野たき ・・・冷めてていい
    ◎『彼女を思い出す』前川麻子 ・・・こういった卒業もあるのか

  • パルパルと青い実の話/豊島ミホ
    卒業証書/大島真寿美
    春の電車/梨屋アリエ
    神様の祝福/草野たき
    君と手をつなぐ/藤堂絆
    彼女を思い出す/前川麻子
    たぶん、天使は負けない/若竹七海

    の7編の短編集。

    幸福のビスケットをちびちび食べる感覚がおもしろい豊島作品。

    私は一生に一度だけ使えるSOSがある・・・。
    主人公と共に、思い出の余韻に浸れる大島作品。

    先生の手。私をひきつけてやまないつめたさを持った手。私は先生の手が欲しかった。
    手に入らないものを想う心が切ない藤堂作品。

    この3作品が好みでした。

  • 「卒業証書」大島真寿美さんと「彼女を思い出す」前川麻子さんのお話が心に残りました。
    大事なときに必ず会える一番の友達っていうフレーズに自分の心友が重なって、ジーンとしちゃいました。

  • 「卒業」をテーマにしたオムニバス形式の短編集。

    感想としては、何かこう「グッ」と来るものがなかった。

    話が流れて行ってしまう感じ。

    すぐに忘れてしまいそう。。。

  • 若い7人の作家の卒業をテーマにした短編集。

    初めの2編がよかった。
    豊島ミホの『パルパルと青い実の話』と大島真寿美の『卒業証書』。 

  • 以外にバッドエンドがあった気が...
    個人的に「春の電車」に少し共感。
    あのあとの、登場人物がどんな人生を歩むんだろう?
    人生の本当の勝ち組と負け組が何なのか気づくんだろうね。

    ___
    2010/8/28
    なんとなく自分と重ねてしまいたくなる、『春の電車』
    楽しかったあの中学校生活ってなんだったんだろう。
    出る杭は打たれるし、上には上がいるし、主人公と同じポジションにいるような錯覚。
    投入という防衛機制に浸る。

  • せ つ な い

    とにかく切ない!
    別にうさぎは卒業したわけではなかったけど、
    なんか無性に友達と離れたくなくなったおー;;

  • 色々な人の作品が収録されている。中学生の卒業を題材にしたものが多いかな。

  • 「卒業」をテーマにした女性作家のアンソロジー。思春期の真っ只中なものから、過去を振り返る体裁のものまでさまざま。個人的には豊島ミホの、中学生じゃなくちゃできないようなみずみずしい編が好きだ。自分がなくした感情を思い出す。

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