雨にもまけず粗茶一服 上 (ピュアフル文庫 ま 1-2)

著者 :
  • ジャイブ
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861765575

感想・レビュー・書評

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  • 遊馬のあかんたれ具合が自分事のようで胸が痛い上巻。京都の人やないと読みづらいかもしらんね。

  • 弓道、剣道、茶道の家元の嫡男遊馬が、京都で外から自分を見直していく。というところまでは全然いかなかった。
    はじめは無鉄砲で、滅茶苦茶で、空気も読めない遊馬にイライラしたが、何だかんだで育ちがよく、素直で、働くときは一生懸命、なんだか憎めない遊馬の行く先が気になってしまう。茶道はさっぱりわからず、作中でもろくに説明もないが、雰囲気は伝わってくるし、面白そうだと思えた。京都に行きたい。

  • 下巻に譲る

  • 家を飛び出した武家茶道坂東巴流の嫡男の成長物語。
    ちと専門用語が多いかな。

  •  「奇想本」を並べるの好きですが、この本もそんなコーナー向き。東京の古武術もあわせ持つ茶道(!)の家元の少年が、家業を嫌って高校卒業と同時に京都へ家出。それも、京都自体が家業的雰囲気で好きでなかったはずなのに、成り行き。しかも出合う人が事ごとに「お茶」好き。となると、隠しても、じわっと目立ってしまう、身に付いてしまった「才能」の輝き。普通になりたいのになれないおかしさ、ユーモア。でも意外な方面からの「お茶」の入門書かも。この設定の「奇想」が、荒唐無稽の展開の中に、なぜか事のエッセンスに迫ることとなります。
     芥川賞作家が取り組んだエンターテイメント青春小説、やはり奥が深そうですね。

  • 京都などを舞台とした作品です。

  • 茶道を伝える家に生まれた少年の話。茶道が嫌で家出をしたものの、気づけば茶道の本場京都で過ごすことになる。
    切っても切れない茶道と少年の関係が気になる。軽めの文体でとても読みやすい。
    2010/10/21

  • おかんお薦めの図書館の本。上巻。
    弟曰く、最初の5ページがつらい。
    おいらはそんなことなかったけど。
    途中、主人公のどっちつかなさにちょっとイラッとした。
    でも、全体としてはおもしろい。
    茶道のポイントみたいなのがいろいろ出てきて、ちょっと勉強になる。

  • 表紙の絵にひかれて購入しました(「しゃばけ」シリーズと同じですよね)。最初は遊馬の子供っぽい言動に「?」となりましたが、読み進むうちに、誠実に表現しようともがいている様子が好ましく感じられるようになりました。

  • 茶を注ぐか継がないかという話。

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著者プロフィール

1990年『僕はかぐや姫』で海燕新人文学賞。92年『至高聖所(アバトーン)』で芥川賞。他に自身の茶道体験を綴った『ひよっこ茶人、茶会へまいる。』、武家茶道を軸にした青春小説『雨にもまけず粗茶一服』『風にもまけず粗茶一服』『花のお江戸で粗茶一服』、古典を繙く『京都で読む徒然草』などがある。

「2019年 『夢幻にあそぶ 能楽ことはじめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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