名探偵伊集院大介鬼面の研究 (下) (CR COMICS)

  • 25人登録
  • 3.50評価
    • (2)
    • (1)
    • (4)
    • (1)
    • (0)
  • 3レビュー
著者 : 栗本薫
制作 : まんだ 林檎 
  • ジャイブ (2009年5月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861766664

名探偵伊集院大介鬼面の研究 (下) (CR COMICS)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 原作読んでない+前作の優しい密室からだったので、閉ざされた秘境の村に成る程こういう系なのかと。
    刊行時期からするとまだスマホは普及してない時期ですかね?こういう設定をリアルというか、アリと思えるのか厳しくなってきたなと思う今日この頃。

  •  前作『優しい密室』のマンガマンガした表紙からうって変わって、紙質からデザインまで違う落ち着いた表紙に。『トリック』風?なかなか力入ってます。並べてもシリーズ物だと分からないという危険もありますが。

    「マンガ化するにあたって、何故よりにもよって『鬼面』?」というのは伊集院ものを読んでいた人なら誰でももつ疑問だと思いますが、まんだ林檎氏のあとがきで了解しました。

     まず『優しい密室』からのつながりで、森カオルがワトソン役をつとめる作品をもう一つ出しておきたいというのは分かります。この後、森カオルフェードアウトしちゃいますからね。

     あと『絃の聖域』や『天狼星』を先にやってしまうと、その後に『鬼面』を出すのはインパクトの点できついという気もします。このタイミングしかないんじゃないかな。


     で、『絃の聖域』におけるやおい趣味、『優しい密室』の女子高生一人称、乱歩風の『天狼星』と比して、横溝風の線でいったものの中身としてはかなり地味な『鬼面の研究』、個々の推理面ではちょっと強引というかなんというかあれですが、まあこのへんはね。それにしても小嶋ちゃん、絡むひまもなく殺されてかわいそう(泣)

     ちょっとこの作品では大介がピリピリしすぎていて、今ひとつ茫洋とした魅力が出ていない嫌いがあります。
     長編で連続殺人となるとボケをかます余裕がなくなるので仕方ないんですけどね。キャラクターを活かすためには短編集『伊集院大介の冒険』と『伊集院大介の私生活』からセレクションしてマンガオリジナルの短編集を一冊出す方が良いのではと思います。

     森カオルは前作に比べてかなり落ち着いていて、もう主人公っぽくはありませんが、わたし的にはむしろいい感じ。

     嵐の山荘、見立て殺人、首無し死体、さらにマンガ版ではカットされていますが「読者への挑戦」と、意識的に本格ものの要素を取り込んでおり、ある意味では栗本薫っぽさが低いとも言えますが、孤立した寒村における鬼に関わる伝承という伝奇的な衣装をまとわせつつ、真相ではベタベタな人間関係の中の利害に動機を求めるというのは、少なくとも初期の栗本薫のミステリの常道。

     派手さはないけど、手堅く作られたこの作品、まんだ林檎氏のブログを読むと部数がだいぶ抑えられてるようです、うーん。

     原作の方はたしか綾辻行人が高く評価していて、どこだったかなぁ、島田荘司との対談かなにか?

     いっそのこと奮発してマンガ版には綾辻行人に帯とか書いてもらってもよかったんじゃないかな。ちゃんと売れたら今度こそ『絃』でしょうか。

  • 漫画で読むミステリ、としてかなり完成度が高いと思います。
    今までも好きな推理小説をコミカライズされて、がっかりしたことが多かったので(苦笑)

    で、このまんだ林檎さんの「伊集院大介」は、原作に忠実に、丁寧に描かれているなあ、という印象を受けました。
    原作読んでみようかな、という気にさせられましたよ〜。

    この巻に収録の「伊集院大介の私生活」、
    『優しい密室 2巻』に収録の「伊集院大介の一日」のような短編をもっと読みたい!

全3件中 1 - 3件を表示

名探偵伊集院大介鬼面の研究 (下) (CR COMICS)はこんなマンガです

ツイートする