サカタ食堂 坂田靖子よりぬき作品集 (ピュアフルコミック)

著者 :
  • ジャイブ
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861768057

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  • 初版 帯

  • 作品集ということで、既読作品がほとんど。村野とか大好きだからいいけどね。

  •  食べ物を取り上げた作品を読むと,大抵その食べ物を食べたくなるものだけど,坂田さんに関してはそれが当てはまらない。

     どうしても,人間そのものに注意が向く。

     どんな深刻な状況でも飄々とし,どこか達観している人々。自身の存在を脅かすほどの怒りを抱くこともない。

     その場の流れを受け入れ,人を責めず,そこにあるものに僅かな喜びを引き出す。
     その喜びとして今回は食べ物が選ばれているけれど,あくまで全体の一部でしかない。酒ならぬ,食べ物にのまれていない,とでもいうのだろうか。

     かと言って人間が中心でもなく,人間も全体の一部。
     坂田さんの作品を形作っているのは,まるで水墨画や印象派に見られるような,ぼんやりとした空気や光。

  • ほとんど読んだことがある作品ばかりだが、坂田靖子らしさが出ている良い短編集。読んでいるとほんわかとしてきて、嫌なことを全て洗い流してくれる。久々に「村野」を読んだけど、やっぱりいいなあ。

  • 非常に哲学的。食漫として軽く読めるものではないが、近く再読予定。

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著者プロフィール

大阪府高槻市出身、石川県金沢市在住。1975年、『花とゆめ』掲載の「再婚狂騒曲」でデビュー。以来、白泉社、小学館など幅広い雑誌で活躍。英国を舞台にした作品のほか、さまざまなファンタジーや日本の怪談・説話を素地にした作品も多い。『闇夜の本』『バジル氏の優雅な生活』『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』『水の森奇譚』『芋の葉に聞いた咄』『磯の貝に聴いた咄』『堤中納言物語』『伊平次とわらわ』など多数。

「2008年 『王朝貴族のおまじない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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