肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステム

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制作 : 佐久間 智子 
  • 作品社 (2010年8月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861822902

肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステムの感想・レビュー・書評

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  • 世界のフードシステムの一端をみれるこの本、普通に生きてるだけだとおそらく知らなかったであろう内容が記載されていて、1日3回出会うであろう食事について今までと違った角度でみれるようになります。というか、それ以上に深く考えさせられます。ただ、政治、法律、資本主義、農業、カロリー、思想etc、と複雑に絡んでいるこの世の中のこのシステムを紐解き、解消していくには至極大変な労力が必要になります。生産者と消費者を直接的にいかに結びつけるのか、これからの時代のテーマですね。日本でもキーワードとしてあげられてる「地産地消」、国・自治体・消費者もろもろ考えていく必要があります。

  • ◆きっかけ
    ・千屋千冊1610夜で紹介されていた
    ◆感想

    ◆引用

  • 生産、物流のボトルネックを利益優先の巨大企業が寡占している状況がいびつな食料分配を生む。

    びっくりしたのは福岡正信の名前が、有機農法の大家としてフィーチャーされていたこと。世界的にその名はとどろいているのか。

  • デブの帝国からの連鎖読書

  • 地域で作られた旬の食べ物を自分で料理して食べて楽しむということが最善。一握りのアクターによって掌握されるフードシステム。巻末の訳者による日本のフードシステムの解説がコンパクトで分かりやすい。店頭での安売り合戦はやはりいかんね。

  • 生産者と消費者はアグリビジネスを握る一部の企業に支配されてしまっている。生産者がどうしてここまで搾取されなくてはいけないのか?
    消費者は「選択肢の少ない豊富な品ぞろえ」の中で食をコントロールされていることに気づくべき。
    この不幸のシステムから脱却するのは相当に難しい。だが、戦い続ける価値はある。生産者と消費者の距離をなるべく近くする、政府までもを味方につけている巨大企業を間に挟まない努力というのは、一個人から出来るものだ。
    フェアトレードなど生ぬるいラベルを買って満足しないこと。どうしたら良いか考え続けること。
    貧困者の肥満を惰性と捉えるのは余りに酷いという現実を知れて良かった。そのせいで自分は太っているのか知らん‥‥
    日本のフードマイレージの高さも注目したい。

  • 巻末の訳者による「日本におけるフードシステム」がめちゃくちゃ勉強になります。

  • 読むのがとっても大変だったけど、どうにかこうにか読み終わった!
    翻訳本だけど、訳はなかなか良いのではないかと思います(なんて原書で読めないくせに偉そう)。

    今のフードシステムは、持続不可能で社会的に不公正なもの。食品関連産業の都合によって形作られてきたもので、生産者側にとっては安すぎて、消費者側にとっては高すぎる、という格差を生み出している。その格差の主因はごく少数の食品関連産業による搾取である。というようなことが、今日のフードシステムの成り立ちを通じて説明されています。

    読んでると、憤ってきます。

    アメリカやヨーロッパでは自国の農業保護のために補助金をバンバン出しているのに、日本は国際競争にさらされなきゃいけない…という政策ムード(WTO主導)。それなのに、輸出補助金や燃料補助金は出しているなんて!…とか。他にもいろいろあるけど。

    今こそ、より民主的かつ持続可能で、喜びに満ちたフードシステムを構築する時、生産者は1ルピー多くもらえ、消費者は1ルピー少なく払うことを目指そう。ということで、私に出来そうなこととしてはこんなことがありました。
    (1)砂糖や油分たっぷりの食品に慣らされてしまった味覚を変えていくこと。子どもがいれば、健康的な味覚を育ててあげる配慮をすること。
    (2)旬の地元の食材を使って、できるだけ自炊すること
    (3)いつかは…だけど、ちょっとした野菜や味噌や梅干しくらいは自宅で作れるようになりたい

    フードシステムの変革だけでは不十分で、それは、フードシステムだけじゃなく、フィットネス産業もレジャー産業も、一部の人が裕福であり続けるため、右肩上がりの経済成長を続けるために、たくさん支払わされ、お金の回転数を増やされているから…。
    経済は回数多く回ればいいってもんじゃない。しかも、今は大回りになってるし…。
    それにそもそも、働く時間だって1日8時間が標準とされているのはなぜなのか、とか。
    結局、この世界のシステム、在り方を決めているのは誰なのか、という話。
    そして、私たちだって、何もできない訳じゃなく、この世界の在り方が今のようになったことの片棒をかついでいるし、だからこそ、変えていくこともできるっていうこと。

    誰もが、健康に働き、そうして働いた賃金で、健康な食べ物を十分に得ることができるように、私もできることからしたい、しなくちゃ、しよう!と思った本でしたが、この本を読んだ後にOKで買い物するのはちょっと辛かった…。

  • この手の書物は難しくて苦手だったのですが、これはとても読みやすかったです。今まで、「人権・平和・戦争」などについて、もっと学習せねばと思っていたのですが、「食」についても、それらと大きな関わりがあって、いかに私たちが「食」を支配されコントロールされてきたのかが、よく分かりました。アメリカは武器や弾薬だけでなく、「食」を通じて世界を支配しようとしてきたのですね。ほんまにずる賢い奴らです。そしてもう日本は支配されてしまっている…TPPが最後のトドメになろうとしてるんですね。とにかく「食」についてもこれから学び、どうしていったらいいのか考えて、自分ができることをできればと思うきっかけになった書物だと思います。

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肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステムの作品紹介

世界の農民と消費者を不幸にするグローバル・フードシステムの実態と全貌を明らかにし、南北を越えて世界中で絶賛された名著。

肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステムはこんな本です

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