経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学
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みんなの感想・レビュー・書評
脱成長とは、エコロジカルな生活と労働時間の削減を目標とする
社会づくりのことである。
グローバリズムと反する考え方。
経済書ではなく、哲学書または思想書。
競争により格差が広がっているのを善しとせず、分かち合いにより格差是正の方法を探る。
理念は高いが具体的提案はありふれたもの。末端消費をできる限り維持し、流通他中抜きによる脱成長社会を提唱。一部の犠牲の基に平等化を図る提案であり本質的な課題は変わらない。
近年、ヨーロッパを中心に盛り上がっているらしい、脱成長論(Décroissance)についての本。反経済成長やら反資本主義思想は昔からあるだろうが、それらや近代の類似思想(オルターグローバリゼーション、持続可能な成長等)の不完全性に言及しつつ、それらとは一線を画す脱成長論についての近年の動き及び筆者の主張が書かれている。
まだまだ机上の空論レベルから抜きん出ていない感は否めないが、個人的な志向とも相まってか、かなり興味深く読めた。あくまで資本主義を否定している訳ではない(こういった主張は往々にして社会主義的レッテルを貼られるため)事や、環境に対するこれまで以上の配慮あたりがポイントかと個人的には思う。
昨今の目的無き手段としての経済成長、及びそれらから付随して生まれる諸問題、商業主義の蔓延に疑問を持ち始めている人はぜひ読んでみるといいかと。
成長を目指さない社会って何だろう、と思って読んでみたのですが…じゃあどうしたらいいのかな?ってところには行きつきませんでした。何となく偏り過ぎているような。もう少し中立の本も読んでみたい。
いま一つ。粗く感想を。
内容的にはまさしく、ジョージェスク=レーゲンや玉野井芳郎らが70~80年代に主張していた生態系重視の経済規模の模索と近似すると思える。ただし、彼の経済開発・経済成長批判は、第三世界の非成長を前提とした<脱成長>の必要、という主張を軸にしているように思える。ところが、現実の世界では既に、中国やインドといった多くの南側諸国がキャッチアップどころが、急速な発展を示し始めているのだ。
何が理由でこれらの国々は成長へと転じたのか、それは過去の経済開発と異なる理由があったのか、を第一に分析すべきであって、この状況下で、脱成長を提示されても説得力は乏しいのではないか。少なくとも、健在成長中の国々には拒否されるだけだろう。
経済成長というより、資本主義を否定的にとらえている。 経済活動エリアを限定することにより、社会発展は可能という事だが、主張は面白く斬新だが、その切り口で1冊まるまる使っているのはちょっと単調だ。 もう少し色々な視点、実例が欲しかった。
経済発展というものを邪悪なものとして断じ、それが社会に与える悪影響を論じた作品。
第一章で現在の社会の矛盾を発見し、
第二章で経済成長無き社会発展をする社会モデルを論じている。
正直、読みにくい。データなど納得しやすい事実が出てこないため論理的思考のみで話が進み納得しづらいです。量が多いので、気合いを入れて読んでください(笑)
朝日新聞の記事から。
「持続可能な社会」論に異を唱えていると書いてあったけど、二冊読み比べて今後の経済の風向きを見極めてみたい。






