経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学

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制作 : 中野 佳裕 
  • 作品社 (2010年7月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861822971

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経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学の感想・レビュー・書評

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  • この著者は、国際的な概念のスタンダード「持続可能な開発」とは似て非なる概念、「脱成長」を掲げている。

    長きにわたり、「成長し続けること」は経済の至上命題とされてきた。
    だが、その命題とは裏腹に、環境破壊や都市化・少子高齢化といった問題がスパイラルのように起き、先進諸国は程度の差こそあれ、成長し続けることに一定の限界を迎えているといえる。

    著者の言う「脱成長」は、そんな当たり前の経済観に疑問を投げ掛け、経済のみならず、現代社会そのものを根底から見直そうとする点で画期的な視点であるといえる。

    惜しむらくは、(翻訳の難点でもあろうが)、具体的に示されている学者や事実についての註釈が不十分で、日本の読者にとっては読みづらい文章になってしまっていることだろうか。

  • 帝国主義は終わったが、それは軍事的な支配を目指すことが終わっただけで、その後は経済という価値観による支配が行われている。
    広告は否定されるべきものとしている。無駄なものを買わせるので。
    労働時間の短縮により解決を計ろうとしている。しかし、そうすると競争がなくなってしまうのではないか。

  • 難しかった

    人は矛盾とのせめぎあいの中で、成長していくんだろうと思う

  • 脱成長とは、エコロジカルな生活と労働時間の削減を目標とする
    社会づくりのことである。
    グローバリズムと反する考え方。
    経済書ではなく、哲学書または思想書。

  • 正直難しい。学術的でその手の知識が無いと一文読むのも難解。

  • 競争により格差が広がっているのを善しとせず、分かち合いにより格差是正の方法を探る。
    理念は高いが具体的提案はありふれたもの。末端消費をできる限り維持し、流通他中抜きによる脱成長社会を提唱。一部の犠牲の基に平等化を図る提案であり本質的な課題は変わらない。

  • 近年、ヨーロッパを中心に盛り上がっているらしい、脱成長論(Décroissance)についての本。反経済成長やら反資本主義思想は昔からあるだろうが、それらや近代の類似思想(オルターグローバリゼーション、持続可能な成長等)の不完全性に言及しつつ、それらとは一線を画す脱成長論についての近年の動き及び筆者の主張が書かれている。
    まだまだ机上の空論レベルから抜きん出ていない感は否めないが、個人的な志向とも相まってか、かなり興味深く読めた。あくまで資本主義を否定している訳ではない(こういった主張は往々にして社会主義的レッテルを貼られるため)事や、環境に対するこれまで以上の配慮あたりがポイントかと個人的には思う。
    昨今の目的無き手段としての経済成長、及びそれらから付随して生まれる諸問題、商業主義の蔓延に疑問を持ち始めている人はぜひ読んでみるといいかと。

  • 成長を目指さない社会って何だろう、と思って読んでみたのですが…じゃあどうしたらいいのかな?ってところには行きつきませんでした。何となく偏り過ぎているような。もう少し中立の本も読んでみたい。

  • いま一つ。粗く感想を。
    内容的にはまさしく、ジョージェスク=レーゲンや玉野井芳郎らが70~80年代に主張していた生態系重視の経済規模の模索と近似すると思える。ただし、彼の経済開発・経済成長批判は、第三世界の非成長を前提とした<脱成長>の必要、という主張を軸にしているように思える。ところが、現実の世界では既に、中国やインドといった多くの南側諸国がキャッチアップどころが、急速な発展を示し始めているのだ。
     何が理由でこれらの国々は成長へと転じたのか、それは過去の経済開発と異なる理由があったのか、を第一に分析すべきであって、この状況下で、脱成長を提示されても説得力は乏しいのではないか。少なくとも、健在成長中の国々には拒否されるだけだろう。

  • 経済成長というより、資本主義を否定的にとらえている。 経済活動エリアを限定することにより、社会発展は可能という事だが、主張は面白く斬新だが、その切り口で1冊まるまる使っているのはちょっと単調だ。 もう少し色々な視点、実例が欲しかった。

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経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学の作品紹介

いかなる経済学が、新自由主義に代わって、ポスト・グローバル化時代の指針となるのか?金融危機・債務危機を引き起し、地球環境を破壊してしまった「新自由主義」に代わって、現在、最も欧州で注目されているのが、"脱成長"の経済学である。"脱成長による新たな社会発展"を目指すこの経済理論は、グローバル資本主義の構造的矛盾を克服するものとして、左右の政治の壁を越えて話題となり、国会でも論議されている。"脱開発"を掲げる新聞・学術誌が発刊され、学会や地方政党も誕生し、社会現象となるにまでにいたっている。本書は、その提唱者である経済学者ラトゥーシュの代表作二冊を日本読者向けに一冊にまとめた、"脱開発"学派の基本書というべきものである。

経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学はこんな本です

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