父を売る子

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著者 : 山口良臣
  • 作品社 (2011年9月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861823503

父を売る子の感想・レビュー・書評

  • 20150611読了
    親の子離れは難しいものだと言われるが、子の親離れもまたそれに負けず劣らず難しいものだと思われる。昨今、「毒親」などという言葉に見られるように、その関係性や、関係性の中で長年かけて培われた態度は、一生にわたって子を縛るものになり得るから。しかしむしろこの筆者のように、目の前に存在しない親は、生身からかけ離れて美化される傾向にあり、さらにその親が「偉人」レベルに世間の認知度があるとなると、親のようにあることを周囲から過剰に期待され比較される環境がその子を待ち構えている場合もある…その背負うものはもう運命としか言いようがないのだろう。モーツァルトの実子2人も夭折した天才の父と比較され苦しい一生を送ったようだし。と、好意的に捉えることもできるのだが、読んでいてとにかく不愉快な本だった。9割が退廃の記録で、もし60過ぎた血縁者が借金と不倫を詰めこんだ自分史を世に出したらたまったもんじゃないなと思った。歪んだ承認欲求を突き付けられたようでげんなり。なぜ読みたい登録したのか、だいぶ前のことでもはや謎なのだけれど、退廃という言葉で思い浮かぶ太宰の「人間失格」はやっぱり文学的にすごいのだと気付けたのが、唯一の収穫。

  •  山口良忠という名前ですぐに あぁあの方ねと思い浮かぶ人はどれくらいいらっしゃるのだろうか。あるいは自分が無知だけなのか。
     しかし日本史か何かの時間にきっと習ったはず。
    有名人というか聖人君子のように言われた人を親にもつというのは
    ご当人にしか分からない気苦労はあるんだろうなと強く思った次第。

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父を売る子の作品紹介

偉大な父を持ったがための屈託。闇米を拒否して死んだ伝説の判事の息子が巡る、酒と女と借財塗れの火宅の日々。際限なき愚行の果てに辿り着く人生の真実。

父を売る子はこんな本です

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