- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861823824
作品紹介・あらすじ
ハイデガー、フランクフルト学派からポストモダン以降まで。資本主義を根底から批判し、近代の本質を暴露した、思考の最前線を"危機の時代"のなかで再び召還する。
感想・レビュー・書評
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「道具的理性」はクライン(とビオンを少し)読み終えた直後ということもあってか、読んでいてあまりにリアルに感じられすぎて「怖ええ」とおもわず恐れおののいた。
『啓蒙の弁証法』の3回の「交換と贈り物と犠牲」にはひたすらビビリまくった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み直したさ:★★☆(図)
アドルノ=ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』の解説に半分が割かれている。残り半分にてドイツ思想の解説。ルカーチあたりからホーネットまで。概略を掴むときに読み直したい。
〈感想〉
分かりやすい。 -
序盤の「啓蒙の弁証法」の解説がありがたかったです。後半の「公共」に関する考察も、最近何かと「公共」が話題になるため、大変ためになりました。
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いわゆる現代思想の中でも、特にドイツのそれに焦点を当てて解説した本です。
とにかく分かりやすい、読みやすい、コンパクト、面白い――と、現代思想の入門編としてはこれ以上のものはないのではないかといってもいいレベルです。
ただ途中、アドルノの『啓蒙の弁証法』の読み解きにかなりのページ数が割かれていて、ドイツの現代思想を均等に眺めまわしているというにはちょっと偏りがあるかも知れません。
むかし『現代思想の冒険者たち』シリーズを読んで以来、現代思想というのはハーバーマスとクリステヴァでストップしている印象があったのですが、彼ら以降の思想動向のようなものもちゃんと解説されています。
ドイツ現代思想の「今」が分かる本でもあるのです。