作品紹介・あらすじ
亡命という経験は、彼らの映画に何をもたらしたのか。彼らの到来が、世界の映画に与えた変化とは何か。30年代にナチスから逃れたフリッツ・ラング、ダグラス・サーク、ロバート・シオドマク、50年代に赤狩りでアメリカを逐われたエドワード・ドミトリク、ジョン・ベリー、サイ・エンドフィールド、ジョゼフ・ロージー、60〜70年代に共産圏東欧から亡命したミロス・フォアマン、ロマン・ポランスキー。その生涯と作品。
感想・レビュー・書評
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吉田広明『亡命者たちのハリウッド 歴史と映画史の結節点』作品社、読了。本書は、映画史上の優れた「亡命ハリウッド作家」たちの人物像とその作品を丁寧に紹介する。高尚な映像論が悪いというのではないが、本書はずばり映画と社会の接点を素描する。大著ながら頁をめくるたび、作品を見たくなる。
著者プロフィール
1964年生まれ。映画評論家。著書に、『西部劇論──その誕生から終焉まで』、『亡命者たちのハリウッド──歴史と映画史の結節点』、『B 級ノワール論──ハリウッド転換期の巨匠たち』(以上作品社)、『ジム・ジャームッシュ』、『ヴィム・ヴェンダース』、『サム・ペキンパー』、『ジャン・ユスターシュ』、『映画監督の未映像化プロジェクト』(以上共著、エスクァイア マガジン ジャパン)、ジム・トンプスン、黒原敏行訳『犯罪者』(解説、文遊社)など。
「2021年 『映画監督 三隅研次 密やかな革新』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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