小説集 黒田官兵衛

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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861824487

作品紹介・あらすじ

信長・秀吉の参謀として中国攻めに随身。謀叛した荒木村重の説得にあたり、約一年の幽閉。そして関ヶ原の戦いの中、第三極として九州・豊前から天下取りを画策。稀代の軍師の波瀾の生涯を、超豪華作家陣の傑作小説で描き出す!

感想・レビュー・書評

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  • 大河ドラマは「義経」と「龍馬伝」しか観たことがない私が、今年の黒田官兵衛は観たいと思った。
    以前司馬遼太郎の「関ヶ原」を読んだ時に、各武将に仕える有能な参謀(軍師)の存在に魅力を感じたからだ。

    本書はアンソロジーで、私が今まで読んだことのない有名なお歴々が書いたものだが、読み手の私の能力が足りないため、どうも読み辛かった。真ん中あたりから飛ばし読み。

    (きちんと読まなかった本は「読み終わった本」としてカウントしないことにしている)

    追記:「未設定」があまりに増えてきてしまったので、読み終わってないけど「読み終わった」に登録変更。2020/12/20

  • フォトリーディング
    官兵衛

  • 黒田官兵衛を題材にした短中編のアンソロジー。

    作家さんは、名立たるお歴々の方ばかりですが、
    どの作品も、戦中戦後頃に書かれた作品であり、
    多少、読みにくぃ作品もありました…。

    やはりアンソロジーなだけに、どの作品も、
    作家さんそれぞれの視点や個性が出ていて、
    それぞれ個々に面白かったと思いますが…、
    何か1作、異色な作品を挙げるとすると…、
    坂口安吾さんの中編『二流の人』でそぅかね~。

    同作品では、
    黒田官兵衛の後半生を描いておりますが…、
    黒田官兵衛のキャラクターが、シニカル…。
    まるでカウンターパートのよぅな表現ですが…、
    それを主役に添えてきたところが、珍しぃです。

    でも…、終盤では、
    結局カウンターパート的な存在感となっており、
    希代の軍師と云えども、所詮は脇役なんだな~、
    といぅ、何気に奇妙な納得感も、感じました…。
    (好きな感じの作品では、なかったですけど…)

    直江兼続と同様、
    改めて、虚像感も、かなり感じられましたが…、
    それも含めて、日本人のお好みなんでそぅね~。

    引き続き、本作品の姉妹編となります、
    『小説集 竹中半兵衛』を読みまする~。

  • 6人の小説家が黒田官兵衛を描く。武者小路実篤と池波正太郎の作品が良かった。冷静で思慮深く、先の先が読めて実行力もある。うまくいかなかったときに後に引きずらない思い切りもある。一番好きな戦国武将です。後世の創作と言われていますが、「そのとき、お前の左手は何をしていたのだ」は好きなセリフです。

  • 稀代の軍師黒田官兵衛。底知れぬ知略はあおの秀吉さえも震えあがらせる。菊池寛、鷲尾雨工、坂口安吾、海音寺潮五郎、武者小路実篤、池波正太郎といった当代随一の作家らがその生涯を個性的魅力的に描く。筋は全て分かっていても、それぞれの作家のアレンジと空想力が実に活き活きと黒田の人物像を立ち昇らせ、読む者をひきつけ飽きることを許さない。あらゆる視点、角度から官兵衛を俯瞰できた。2014年大河の官兵衛が待ち遠しい。

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著者プロフィール

1888年生まれ、1948年没。小説家、劇作家、ジャーナリスト。実業家としても文藝春秋社を興し、芥川賞、直木賞、菊池寛賞の創設に携わる。戯曲『父帰る』が舞台化をきっかけに絶賛され、本作は菊池を代表する作品となった。その後、面白さと平易さを重視した新聞小説『真珠夫人』などが成功をおさめる一方、鋭いジャーナリスト感覚から「文藝春秋」を創刊。文芸家協会会長等を務め、文壇の大御所と呼ばれた。

「2023年 『芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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