〈法と自由〉講義――憲法の基本を理解するために

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著者 : 仲正昌樹
  • 作品社 (2013年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861824555

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〈法と自由〉講義――憲法の基本を理解するためにの感想・レビュー・書評

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  • メモ:「本書は、連合設計社市谷建築事務所でおこなわれた、著者が主催する勉強会の講義を収録し編集・制
    作しました。」(361頁)


    【目次】
    [前書き] そもそも「法」とは何なのか、哲学的に考えてみることが必要ではないか? 憲法と言う装置を生み出した古典をきちんと読む意義 [001-004]
    「憲法」論議の盲点
    「憲法」を考えるのに、なぜこの三人を取り上げるのか?
    図 [006-007]
    目次 [009-013]
    凡例/前置き(編集部) [014]

    第I部 なぜ、社会契約を知らなければいけないのか? ――ルソー『社会契約論』を読む 015
    [講義]第一回 私たちの「社会」をつくるものとは何か?――“社会契約”という発想 017
    かなりポジティヴな役割を持つルソーの「法」
    「社会」の理想的なあり方
    「自由なものとして生まれた」vs.「いたるところで鎖につながれている」
    「約束 conventions」が社会を、秩序をつくる
    生まれたときから「奴隷状態 l’esclavage」に置かれると……
    ルソーの二分法とヒュームの法則
    猿山のボスは、なぜ偉いのか?――物理的な「力」とは別の「権利」「義務」「正当性」の根拠
    「権威 autorité」は必要なのか?
    “自由意志”を持たない動物と契約することは可能か?
    人々はいつ一つの人民となる約束をしたのか?――「多数者 multitude」VS.「社会 société」
    「多数決」――人民の名において独立宣言する、ということはどういうことなのか?
    「社会契約」の根本問題とは?
    みんな、溶け合って“一つ”になれるの?
    一般意志と共同の自我
    自由と自律、そして「ダダのり」〔フリーライダー〕問題
    ◆質疑応答 062

    [講義]第二回 とっても便利な「一般意志」! ――秩序と自由は両立可能か? 068
    自由の二つの概念――「市民的自由」と「道徳的自由 liberte morale」
    「一般意志」と「全体意志」
    「一般意志」とは、はたして「数学的存在」か?
    「コミュニケーション communication」に、過剰な意味を込めるな!!
    国家でも個人でもなく、徒党を組む――「団体 association」とは何か?
    「私たち=人民」が「私たち=人民」自身を縛っている
    一般意志の現れとしての〈法〉と「共和国 république」
    「立法者」――はたして、私たちは「立派な法」をつくれるのか?結局つくるのは誰?
    じゃあ、どんな「政府 gouvernement」が? 独裁は、気持ちいいのか?
    市民宗教――“困った人たちには出て行ってもらうことで、社会を安定させる”
    ◆質疑応答 124


    第II部 罪と罰、そして刑法の根本を知る――ベッカリーア『犯罪と刑罰』を読む 127
    [講義]第三回 社会契約から刑法へ 129
    ルソーからベッカリーアヘ
    「一般意志」を刑法に応用する一ベッカリーアとはそもそもどういう人?
    ルソー+モンテスキュー=ベッカリーア?
    “いろいろ気を使う必要があった時代”に、「公共の福祉(幸福) la pubblica felicità」に適う新しい刑法
    みんなのための、社会の取り決め
    「正義」は一義的には決まらない、社会にとって利益か損失であるか?
    法は、少数の権力者の「欲望の道具」なのか?
    刑罰と感情
    「刑罰」の限界――権力と正義について
    第一の帰結――罪刑法定主義
    第二の帰結――司法の独立
    第三の帰結――「残虐な刑罰」の禁止
    法を解釈できるのは誰か?――「文理解釈」とアーキテクチャ
    ◆質疑応答 176

    [講義]第四回 思想としての刑法 178
    人間の幸福のために“人間自身”の手による合理的な法体系
    法律用語の難しさ
    どのように法の中身をみんなに知らせるのか?
    「証拠 indizio」とは? 普通の人の「常識 senso」が裁くのか?
    「汚辱」と「拷問」で、魂は救えるのか?
    時効って何?
    刑罰の哲学
    死刑について
    法を愛することが「自由」に繋がる?
    ◆質疑応答 229


    第III部 法と自由の根本を知るために――カント「啓蒙とは何か」「世界公民的見地における一般史の構想」「理想と実践」を読む 231
    [講義]第五回 世界史のなかで“自由”を考えてみる! 233
    カントの道徳哲学
    「啓蒙とは何か」――“自分で考えることに慣れていない民衆が、「啓蒙」に反逆する”という、西欧の思想史の重要なテーマ
    「公共性」、「理性」の「公的使用 der öffentliche Gebrauch」と「私的使用 der Privatgebrauch」
    寛容とは?
    「公民的自由die bürgerliche Freiheit」と「精神の自由 die Freiheit des Geistes」
    もし、カントが歴史を書いてみたら!――「世界公民的見地における一般史の構想」
    第一命題――人間と自然に共通の法則はあるのか?
    第二命題――幸福は二の次にすぎない!
    第三命題――人《類》の発展
    第四命題――自己チューでいいんです!……非社交的社交性
    第五命題――はたして、自己チューたちは「公民的社会」を創れるのか?
    第六命題――やっぱり支配者が必要か?
    第七命題――未来は? グローバルな公民的秩序
    第八命題――では国家はどうあるべきか?
    第九命題――結論。カントが描いた世界史は、コレだった!
    ◆質疑応答 290

    [講義]第六回 現実の世界では「自由」と「法」は両立するのか? 293
    実践とは何ぞや?
    現実主義を撃って!
    “幸福”を題材にして考えてみる
    「善い」、「良い」、そして「悪い」――個人のレベルにおける道徳的自律
    「法と自由」を社会契約から考える
    なぜ、自由な人間は、「法」に縛られるのか?
    幸福を追求する権利(日本国憲法第一三条)は、パターナリズムにならないのか?
    平等と「支配者」
    「理性」に理念はあるのか?――「原本的契約」
    抵抗と言論の自由
    カントの夢――「世界公民的状態」
    ◆質疑応答 340


    [後書き]憲法改正の議論をする“まえ”に、“法学”的末人の生態について考えてみる(二〇一三年九月 金沢市平和町公務員宿舎にて 仲正昌樹) [343-351]
    サンプル1――《法学部》的文化!?
    サンプル2――「ネ申」(ねもうす)が践雇する末“法”の世に、阿“法”の集合痴を見る

    「法」と「自由」をめぐる哲学系ブックガイド [352-360]

  • 推薦者 共通講座 春木 有亮 先生

    *図書館の所属状況よりはこちらから確認できます*
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50103920&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 単純に面白い。今、このような本書かせたら右に出るものはいない。法学を学んだことなくともスラスラ読める。

  • 奴らが憲法を殺そうとする動機は何だ?恨みか??誰が得をするんだ(って変えようとしている奴に決まってるけど)???

    作品社のPR
    「改憲の前に、必読! そもそも《法》とは何か? 法学という学問の枠を超えて、私たちの法意識と日本国憲法に多大な影響を与え続けているルソー、ベッカーリア、カントらの古典を熟読する、待望の著者が専門とする「法思想」“初"講義! 」

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〈法と自由〉講義――憲法の基本を理解するためにの作品紹介

高校の政経や大学の法学概論で習う「近代法」の理念的骨格を作った、ルソーの「一般意志論」、ベッカリーアの「人民の合意に基づく罪刑法定主義論」、カントの「公民的秩序論」という原点に遡りながら学ぶ、私たちの社会を根底から規定する"法"の原点。

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