原子爆弾 1938~1950年――いかに物理学者たちは、世界を残虐と恐怖へ導いていったか?

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制作 : 青柳 伸子 
  • 作品社 (2015年3月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (631ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861825125

原子爆弾 1938~1950年――いかに物理学者たちは、世界を残虐と恐怖へ導いていったか?の感想・レビュー・書評

  • 核分裂の発見からマンハッタン計画,日本への原爆投下,冷戦勃発を経てソ連の核保有まで。人類史を一変させた,これほど密度の濃い物語がこのわずか12年間に凝縮されているとは。動員された物理学者の視点を中心に,その詳細を一冊にまとめたのが本書。エピローグ的にその後の水爆開発競争やキューバ危機にも触れている。
    近年発見された史料も存分に利用して,物理学者の苦悩,ドイツ核研究を妨害する破壊工作,ソ連のスパイ活動など,核兵器開発にまつわる多岐に渡る情報が網羅的に描かれる。翻訳も読みやすく,大部だが読む価値は本当に大きい。特にナチス支配下のノルウェーの重水工場を狙った破壊活動や,ハイゼンベルクを含むドイツの物理学者を戦後イギリスで軟禁し盗聴したイプシロン作戦,マンハッタン計画に忍び込んだソ連スパイの末路,などのエピソードが印象に残った。原爆投下もそうだが,何でもありという過酷な現実。それに否応なしに巻き込まれるのが戦争という異常事態なのか…。
    少し驚いたのが,広島の惨状を伝えるくだりで肥田舜太郎少尉が出てきた箇所。広島の惨状の描写はほぼ肥田氏の著作から引いているが,ぶらぶら病は出てこず,即死者と急性患者の様子のみで,本書の価値を減じるものではなかった。

  • 請求記号 559.7/B 14

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