夢と幽霊の書

制作 : 吉田 篤弘 
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本棚登録 : 235
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861826504

作品紹介・あらすじ

ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会の会長による幽霊譚の古典、ロンドン留学中の夏目漱石が愛読し短篇小説の着想を得た名著、120年の時を越えて、待望の本邦初訳!

感想・レビュー・書評

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  • 一体私は何をよまされているのか?
    120年前の幽霊譚を集めた奇書。
    コナンドイルもルイスキャロルも、そして夏目漱石も読んだであろうそんな空気感が伝わってくる、それだけで価値がある本。不思議な話は古今東西、みんなを夢中にさせる。

  • 夏目漱石も愛読したとされる幽霊譚の古典。
    幽霊を死者の霊魂とする見方は未開人の考え、とオカルトを斬り捨てる一方で、心霊研究は常識を易々と信じることの誤謬を学べるとも説く。

    当時の科学的知見も、そして蒐集された奇譚も非常に興味深く読まされる。

  • アンドリュー・ラングが収集した怪異譚、夢の話を集めたもの。言うなれば英国版『耳袋』だろうか。
    如何にも夢や幻覚らしい脈絡の無いものから、割ときちんとオチがついている、今で言う『実話怪談』に近いものまでがテーマ別に収録されている。『物語』という観点で見ると首を傾げてしまう出来のものが案外怖かったり、妙なリアリティがあったりするのが面白い。
    因みに本書はこれまで邦訳が無かったそうで、それもちょっと吃驚した。吉田篤弘による巻末エッセイによると、一度は邦訳が試みられたことがあるようだが、関東大震災の影響で頓挫したっきりになっていたのだとか。本邦への紹介は夏目漱石が発端というから、よくもまぁ、120年も埋もれたままになっていたなぁ……。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000236869

  • とにかく眠くなる。

  • 全然関係ないけど、最近変な夢ばかりみる(普段は殆どみてない)、、、欲求不満かな?

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    ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会の会長による幽霊譚の古典、ロンドン留学中の夏目漱石が愛読し短篇「琴のそら音」の着想を得た名著、120年の時を越えて、待望の本邦初訳!
    http://www.sakuhinsha.com/oversea/26504.html

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著者プロフィール

1844年、スコットランド生まれ。名門セント・アンドルーズ大学からイングランドのオクスフォード大学に進み、同大学最古の学寮マートンカレッジの特別研究員となる。1875年、ロンドンに移住。ジャーナリストの仕事につき、新聞や雑誌で評論、エッセイなどを発表する。同時にホメロスの『オデュッセイア』や『イリアス』の英訳など、著書や訳書の出版も盛んにおこなう。1889年に『あおいろの童話集』を出版。そのあと、全部で12冊の童話集を上梓する。その延長線上にあるのが、1897年に初版が出版された本書『夢と幽霊』に代表される心霊現象への関心だった。1882年の設立当初から心霊現象研究協会の会員として名を連ね、亡くなる前年の1911年には会長も務めている。邦訳のある著書に、『アンドルー・ラング世界童話集』(全12巻、東京創元社/偕成社)、『書斎』(生田耕作訳、白水社)、『書物と愛書家』(不破有理訳、図書出版社)、「プリジオ王子」(富山太佳夫・富山芳子編、青土社『幸福な王子』所収)など。

「2017年 『夢と幽霊の書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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