- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861826504
作品紹介・あらすじ
ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会の会長による幽霊譚の古典、ロンドン留学中の夏目漱石が愛読し短篇小説の着想を得た名著、120年の時を越えて、待望の本邦初訳!
感想・レビュー・書評
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一体私は何をよまされているのか?
120年前の幽霊譚を集めた奇書。
コナンドイルもルイスキャロルも、そして夏目漱石も読んだであろうそんな空気感が伝わってくる、それだけで価値がある本。不思議な話は古今東西、みんなを夢中にさせる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夏目漱石も愛読したとされる幽霊譚の古典。
幽霊を死者の霊魂とする見方は未開人の考え、とオカルトを斬り捨てる一方で、心霊研究は常識を易々と信じることの誤謬を学べるとも説く。
当時の科学的知見も、そして蒐集された奇譚も非常に興味深く読まされる。 -
アンドリュー・ラングが収集した怪異譚、夢の話を集めたもの。言うなれば英国版『耳袋』だろうか。
如何にも夢や幻覚らしい脈絡の無いものから、割ときちんとオチがついている、今で言う『実話怪談』に近いものまでがテーマ別に収録されている。『物語』という観点で見ると首を傾げてしまう出来のものが案外怖かったり、妙なリアリティがあったりするのが面白い。
因みに本書はこれまで邦訳が無かったそうで、それもちょっと吃驚した。吉田篤弘による巻末エッセイによると、一度は邦訳が試みられたことがあるようだが、関東大震災の影響で頓挫したっきりになっていたのだとか。本邦への紹介は夏目漱石が発端というから、よくもまぁ、120年も埋もれたままになっていたなぁ……。 -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000236869
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とにかく眠くなる。