私の歌舞伎遍歴: ある劇評家の告白

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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861840067

作品紹介・あらすじ

劇評家渡辺保が幼少時代からどのように歌舞伎と接してきたか-。十五代目羽左衛門、六代目菊五郎、初代吉右衛門、七代目三津五郎、初代白鸚、六代目歌右衛門、七代目梅幸、四代目雀右衛門、七代目芝翫、坂田藤十郎、仁左衛門、玉三郎などの歌舞伎俳優をはじめ、文楽、新劇、劇評等、さまざまな視点から語られる。また、「舞台を見る眼の養い方はありますか?」などの質問へ率直に答えた「三十問三十答」も同時収録。

感想・レビュー・書評

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  • 勘三郎を失い、茫然としている。
    歌舞伎を観るきっかけとなった六代目をはじめ、数々の名優の死に直面してきた著者。
    これからも歌舞伎を観たい、という思いと、もう二度と勘三郎の舞台を観ることはできない、という絶望の間で、著者の歌舞伎遍歴を読んだ。重く、こたえた。

  • ほぼ同世代(1936年生)の代表的な人気歌舞伎評論家による、演劇、役者、歌舞伎評論、昭和の代表的な役者論が圧巻で面白い

  • 舞台の想い出をメインに、影響を受けた劇評家や劇評の書き方、型の考え方などを綴っていく。巻末に一問一答付。思い出話と言いつつ、各々が「渡辺節」とも言うべき文体の劇評になっているところが面白い。他の本の紹介も多く、一読の価値は充分ある本だと思う。

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著者プロフィール

演劇評論家。1936年、東京生まれ。初めて歌舞伎を見たのは6歳のとき。中学生の頃から芝居を見るたびにノートをつけるようになる。古典に限らず、現代劇や舞踊についても、どこをどう見るべきなのか、積み重ねてきた方法論はとても理論的でわかりやすい。『女形の運命』で芸術選奨文部大臣新人賞、『娘道成寺』で読売文学賞、『四代目市川團十郎』で芸術選奨文部大臣賞。著書に『歌舞伎ナビ』『能ナビ』(ともにマガジンハウス)など多数。

「2020年 『文楽ナビ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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