有機農業で世界が養える

著者 :
  • コモンズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (86ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861870606

感想・レビュー・書評

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  •  有機農業の生産性を検証した、米国ミシガン大学 キャサリン・バッジリー助教らが発表した「有機農業と世界の食糧供給」という論文の裏付けをとりつつ、間違いを訂正しながら、最終的にこの論文は成立するとしている。

     要するに、有機農業で世界の食糧が供給できるというものである。詳細は、本誌を読んでもらうとして。



     著者の描く有機農業は、昔ながらの有機的農業を書いているのではないかと感じた。

     欧州のオーガニックとは違い、日本のオーガニックである、有機JASの「有機農産物の生産の原則」には「農業の自然循環の維持増進を図るため、科学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させることともに、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用したほ場において生産すること」としているが、現状は表示のための仕組みになっていると言い切っている。

     有機JAS改訂のメンバーに入っていて書くのはどうかとも思うが、確かに、安全の基準と言うことであれば、現在となっては課題が見つかってきているし、いったい何を目指すのか???と思える。ただし、日本の昔ながらの有機的農業と、オーガニックはイコールではないので、分けて考えるのか、基準的に追いついて訴える必要があるのだ。

     ただ、自然界では様々なことが起こるので、それらに対して、環境負荷をできるだけ少なく対応すると言う考え方が大切であって、と言うことはその方法を学び続けることが必要なので、何か固定されたルールを守ることが大切なのではないと書いておきたい。

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