- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861912672
感想・レビュー・書評
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50を過ぎても、ロックを体現し続けているサニーデイサービスの曽我部さん。
その姿勢は尊敬して、なおかつ勇気をもらえる。
この本は、曽我部さんが35歳頃のエッセイ。
筆致は少し背伸びした言葉も含まれて若々しい。
書いている話は人柄がよく出ていて素直で、ロック好き。
20代のころは超とがっているように見えて、途中からかなり丸くなったように見えたけど、この本にもあるように家庭が出来た部分も大きく変化があったところなのかなと思いました。
地元香川についてのこんなフレーズからも若い頃のとがりが垣間見れます。
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思春期のぼくが忌み嫌った、地元の「ゆるさ」としか表現しようのない空気感。そこはさぬきうどんが支配する不変の王国だった。
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サニーデイサービスのデビュー作「若者たち」を10年ぶりに演奏したときの感想が印象的。
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十の曲をなんとか歌え終えたぼくは、いくつかのことに気付いて嬉しかった。まずはこれらの曲がすごく一生懸命作られていることが分かって、いい曲だなと思えたこと。完成度なんかなくたって、一生懸命作られた曲はだいたい名曲である。
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これも↓本当に曽我部さんを的確に表していると思う。
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香港で出逢ったある女性に「あなたは感謝しすぎるタイプね」と言われた。
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漂流
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2007年発行。 サニーデイ・サービスの曽我部恵一さんのエッセイ集。
下北に奥さんと子供2人と暮らし、バンドとレコードレーベルとカフェをやってる30代の男のリアルな日常か綴られている。
曽我部さんが作る音楽と同様に、メランコリックでロマンチックな文章が心地よい。でもたまに読んでて恥ずかしい。 -
この人の曲がとにかく好きだ(デビューしてからこれまでに400曲以上世におくりだしているそうです)。そんな人の文章が心に全然響かない!ってことはもちろんないわけで。ブルーハーツのエピソードは心温まったし、中島らもから僕の好きなソカバンの曲「天使」に繋がるとはねぇ(^^)
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やっぱり、ロックンローラーの書く言葉が好きだ!
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どうしてこの人から零れ落ちる言葉のひとつひとつは、こんなにもやわらかくあたたかく、時に胸を締め付けるのだろうか。
メロディに乗る前の、日常からこぼれおちていく「あいのかけら」のような言葉のひとつひとつ。
「昨日・今日・明日」から時を経て、愛する家族や守るべきたくさんの大切なものを手に入れた曽我部さんの日常のひとつひとつが、淡いスケッチのように優しく切り取られています。
それはまるで、日々移り変わる心の色がそのまま焼き付けられた印画紙のよう。 -
曽我部さんの徒然なる日常の記録。読んでいて幸せをもらえる不思議。
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2011.1.31 家の本
季節と時間について語った本。季節と季節の間に何かを見つけよう。 -
大好きな人の
ブログ本。 -
愛するものを綴る言葉が心に温かさを残す。
読み終えると日常が少し虹色に染まって見えるかも。