なぜボランチはムダなパスを出すのか? ~1本のパスからサッカーの"3手先"が見えてくる~ (サッカー小僧新書)
- 白夜書房 (2011年12月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861918339
感想・レビュー・書評
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なぜかサッカー大好きな今日この頃・・・(笑)
以前の日本代表のボールをぐるぐる回すだけの
サッカー(に見えた)から抜け出した鍵は、
ボランチというポジションにあったのだなと解釈。
観戦の手引きとしてもおもしろいので、
私のように最近見始めたという方にもぜひ読んでほしいです。
サイドチェンジって安易にやるとキケンなんですね・・・
ガンバ大阪・遠藤保仁選手とバルセロナ・シャビ選手が
中心に語られています。
第1章 ボランチのプレーを読み解く「10」の新常識
(*ボランチの動きの解説)
第2章 ストライカー目線のボランチ論
(*元日本代表・播戸竜二の目線)
第3章 サイドバック目線のボランチ論
(*ジュビロ磐田・駒野友一の目線)
第4章 現代サッカーを動かすボランチたち
(*シャビ、遠藤保仁、ピルロ、シャビ・アロンソ、
セスク・ファブレガス、ウィルシャー、シャヒン)
第5章 最終チェック・サッカーの”3手先”が見えるようになる
(*サッカー上級観戦者になるためのチェックポイント)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
むだなパスしか出せん…
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周りから何を言われようと自分のプレースタイルを貫いた遠藤はかっこいい。自分を信じて努力する姿がかっこいい。
満足度6 -
最近のサッカー日本代表では本田や香川、長友など海外チームで活躍し、強力なシュートやドリブルで観客を沸かせる選出たちが目立つ。その一方でチームの勝敗に直結すると指摘されるのがボランチのポジションをこなす遠藤保仁の存在だ。
この遠藤という選手、決して派手さはない。タラタラと走っては短くて遅いパスを繰り返すだけの単純なプレーをしているようにしか見えない。それなのに、彼は味方からのパスを多く受け、ボールは彼のところに集まる。なぜ彼がチームで信頼されているのか、イマイチわかりづらい。そんな彼のわかりにくさは、ボランチというポジションの難しさ、奥深さにつながる。
本書は素人からは理解し難いボランチというポジションを解説し、サッカーの見る目を豊かにしてくれる。遠藤の何でもないパスの意味を読み解くことで、日本代表のサッカー観戦は何倍にも面白くなる。 -
2013/07/31
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タイトル通りの内容で、実際のシチュエーションや実例を多く取り入れていて、様々な角度からボランチを語っている良書、に分類されるだろう。
個人的には、端々で感じられる「ファンへの指摘」がくどく感じられて、どうも集中して読めなかった。オフ・ザ・ボールに注目しろ、なんていまさら言われても困る。そのため、星三つとした。 -
11あるサッカーのポジションの中で、”ボランチ”という特殊な位置・仕事をするポイントに焦点を当てた本。
ポジション論にとどまらず、そこから見えてくるサッカーの面白さ・複雑さを具体的な場面を見せながら展開していて理解しやすかった。平面で行っているはずなのに、俯瞰で見ているかのような試合運びをするすばらしい選手、すばらしいプレーをもっと見て、もっとサッカーの面白さにはまりたい・・・。 -
遠藤選手の動きを見ているとスピードがなく、ダラダラ動いているように感じることがあったが、この本を読んでそうでないことが分かった。決定的なパスだけでなく、予測をもとに最適なポジショニングをとり、最適なパスを出す。大阪のライバルチームサポーターである私も感心せざるをえない。
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んー