岡本太郎: 岡本敏子が語るはじめての太郎伝記

著者 :
  • ケイツー
4.12
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本棚登録 : 77
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861930539

作品紹介・あらすじ

岡本敏子が語るはじめての太郎伝記。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。
    太郎さんの言葉が胸に響きました。
    民俗学博物館の設立にも太郎さんが深く関わってらしたこと、初めてしりました!

  • この本は養女であり秘書である敏子の回想を篠藤がまとめたもの。われわれ縄文屋にとって、岡本は縄文土器に『美』を見いだした人間として知られている。また、日本を『再発見』したのも岡本である。

    この伝記には、そんな岡本がフランス遊学時代に民族学の巨匠マルセル・モースに師事した様子が描かれており、それが後の活動にどのように影響したのかがよくわかる。彼の直観の奥にはそうした土台があったのだ。

    大阪万博の太陽の塔は有名であるが、万博跡地に建った『民族学博物館』も彼のプッシュであることをこの本ではじめて知った。だからあそこに建ったのか!恐るべし、岡本太郎!

  • 友人のお勧めだったので読んでみました。

    結論=面白いです!ますます岡本太郎という人が好きになりました。

    岡本太郎に関する本は今現在まで「自分の中に毒を持て・今日の芸術・美の呪力」を読みましたがその話の中ででてくるエピソードや多用する言葉のルーツを知れる内容でした。
    非常にすらすらと読めました。

    全体的に、岡本太郎自身が書いた本ではないので、大まかな出来事を並べた感じでしたが、この本で初めて岡本自身について知れる側面が多い本でした。

    岡本太郎の名前を知っているが、よく知らないという人は読むといいと思います。

    最後に一番印象的だった一節を
    「自分が何をやりたいか、何を伝えたいかが分かっていたら、技術は後からついてくる。それを突き詰めれば、「どう生きるか」ということだ」

  • 未完なのが残念です。「明日への神話」が残っていて本当によかった。
    燃える、まさに太陽のような人。こういう人の投げるボールを受け取れる人でありたいと思った。

  • 「これからもし、道が二つにわかれていて、こちらにいけばきっと死んでしまうだろうという道があったら、必ずそちらを選ぶ。危険な道、場合によっては命を落とすことになるかもしれない、マイナスの方の道に進むことにした」 「いつかなんて、絶対にない。いつかあるものなら、今、絶対にあるんだ。今ないものは、将来にも絶対にない。」「辺境にこそ本当のものがのこっている」  http://www.taromuseum.jp

  • 岡本太郎は岡本一平とかの子の一粒種である。岡本家は青山三丁目に長く住んでいた。現在の岡本太郎記念館がある場所だ。久生十蘭もまた、青山三丁目に住まっていた。両家は隣人の関係だった。実際に両家に行き来があったことは十蘭の姪(姉の娘)が証言している。岡本一平はロンドン軍縮条約取材のために渡欧するがその時にかの子、太郎(ついでにかの子の若いツバメも)同行する。取材を終えて両親が帰国しても太郎はパリに残り、第二次世界大戦を機に帰国する。太郎が滞仏中に十蘭も渡仏している。「岡本の馬鹿息子」(十蘭の姪の証言)と太郎を呼んでいた十蘭がパリで太郎と会わないはずがないと思う。太郎はフランス語を覚えようともせずに、日本人同士で肩を寄せ合う連中とは一切付き合わなかった。この点は十蘭も同様だった。だとすると余計に二人は会っていたとは思えないだろうか?

  • 75/100

  • いつかあるなら、今必ずあると。
    今にないならいつかなんて将来にもないと。
    だから、いつかなんて言うな。とのこと。

  • 初めて読んだ岡本太郎についての本。
    印象に残っているのは、岡本太郎のマイナスに挑戦する生き方。

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