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- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862151360
感想・レビュー・書評
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伊達稙宗の『塵芥集』はなんか難しそう(実際難しいのだけれど)だったけれど、この本ではすっきり分かりやすく整理されている。(とはいえ一度読んだくらいではさっぱり分からないですが)
売買契約の「年季売り」と「永代売り」「本銭返し」などのしくみは、ずっと混乱していたのでこの本のおかげで整理できて良かった。
あとは下人の「身売り」。対談では佐竹昭広氏の『下克上の文学』(1967,筑摩書房、ちくま学芸文庫で1993年にも出ているらしい)で主人から殺されそうになった下人は「新開」(土地の開墾)をこっそりしていたのが理由という分析ということが紹介されていた。直接見ていないのでそちらも読んでみたいと思う。
他にも末尾には解説された条文の一覧や、系図などもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素人には難解だったが、一語一語に拘って資料を解釈していく過程はスリリング。中世史には文学的センスが必須なのだなぁと、実感させてくれる。フィールドワークの必要性について、考え方が色々ある点も興味深かった。