身体のホームポジション

著者 :
  • BABジャパン
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862205360

作品紹介・あらすじ

「耳」を緩めれば、

カラダの正解が「見えて」くる!


正しい姿勢、正中線、丹田、etc.... 自分の身体の正解を、外に求めてばかりいませんか? 外の知識を無理失理自分に当てはめても、本当に自分のものにするのは難しいものです。 スポーツ、武道、ダンス、日常、本当に自律した、自分の身体が好きになれる「正解」は全部、あなたのなかにあります。 この本ではそんな方法を紹介しています。


ロルファー・能楽師 安田登氏のコメント

「一読するとからだが変わる、世界も変わる」――

身体感覚とか身体意識とか、よく言われているけど、じゃあ、それって本当は何なんだ、具体的にどうするんだ。ちゃんと書いてある本はほとんどない。が、この本はすごい。なるほど! こんなアプローチがあったのかと驚かされる。やられた!って感じです。


CONTENTS

序章 「もっと自由な身体になるために」

一章 ホームポジションとはどのような状態か?
・楽で自由になるために、自分の身体を感じてみよう
・身体の内側と外側とのバランスが重要!
・身体全体と直結している「目・鼻・口・耳」

二章 耳が緩むと身体が緩む!
・耳の緊張が、身体全体に影響する!
・頭蓋骨のセンターと横隔膜が繋がっている!?
・耳を使って平衡器官を活性化!
・耳から繋がる胸鎖乳突筋
・耳ではなく、聴覚野で聞く!

三章 目を解き放ち自分の身体を感じよう
・STEP1 まずは目を休める
・STEP2 視野を拡げて、身体を安定させる
  ・STEP3 眼球を自由にする
・STEP4 目で見ない、視覚野で見る
・STEP5 視線を定めると身体は安定する!
・STEP6 見る、見られる?視線の双方向性
・STEP7 無限焦点で見る

四章 口を緩めて内臓空間を開く!
・下あごを緩めて身体を緩める
・舌を繊細に使って緩ませる
・口と内臓空間の繋がり
・上あごのドームを拡げる

五章 鼻を緩めて自分の正中線を感じる
・鼻全体で呼吸しよう
・匂うことで正中線を通す
・鼻筋を通す

六章 知覚と動きを連動させよう!
・肘の動きと視線の連動
・膝の動きと知覚の連動
・「振り返る」動きに知覚を連動させる!
・自然な動きとは

七章 身体の内部感覚を深める~筋肉編
・筋肉を意識する
・マッサージを受けてもすぐ身体が戻ってしまうのはなぜ?
・「身体に問いかけて」ホールディングを解く
・動きを「許す」感覚

八章 身体の内部感覚を深める~筋膜編
・筋膜とは何か?
・手技療法における筋膜
・触れられることで筋膜はどのように反応するか?
・筋膜が目覚めることで身体の動きが変わる
・筋膜システムをオンにする!

九章 身体の内側と外側の境目を感じる~皮膚編
・内側?外側?皮膚に秘められた意外な機能
・怪我の影響を引きずる理由
・身体の形とサイズを認識する
・侵害されない境界を作る

…他

感想・レビュー・書評

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  • 身体のホームポジション

    音という身体の外側の世界の情報を、耳を上手に使い身体の内側で柔軟に受け取ることで身体を緩め、さらなる集中を可能にするわけです。

    耳を緩めてうまく使う方法

    ゆっくり自分の声を意識的に「いい声」にすることで、横隔膜へとつながる、深みを増した伝わりやすい声になる。

    横隔膜は呼吸運動の中心であり、精神や内臓の健康状態にも大きく影響する

    耳を使って平衡器官を活性化!
    音を「うけいれ」ながら、閉眼かた足立ち

    平衡器官は重力に対するセンサーにもなっています。このセンサーが活性化することで、身体の重さを最適なバランスで受け止めようとする機能が働き、その結果まっすぐになるわけです。

    口を緊張させ、内臓から切り離して使っている。結果、過食や過度な顎の緊張に現れている、と考えられる。
    (猫のポーズで舌だし)

    聴覚を動きに連動させる
    身体の体側のラインが活性化されて肩関節と股関節がなめらかに動くようになる。
    (耳、舌、視覚)

    聴覚を活性化させると横隔膜がゆるむので、身体のコア(深層)からの動きが引き出しやすくなる。(拍動とともにジョギングする、など)

    開脚して身体を「許す」。
    骨盤がこうけいし、筋肉が延びていく
    さらに開脚

    筋膜システムをオンにする
    沈んで、流れて、広がる

    皮膚に触れ、皮膚を尊重することで外界との境界を強化する

  • スポーツ

  • 再読。昨年読んだ時より更に興味深く読めた。なかなかすべてを実験できてないけど蝶形骨と横隔膜が繋がっているとか、匂いを嗅ぐと尾骨がわずかに反応するとか、、、面白すぎ。
    興味はひろがる。

  • これは面白い。目、耳、口などの知覚と身体の動きとの関係がこれほどまでに明確に解説された本はないんじゃないかな。ロルフィングについてはもともと詳しくは知らなかったけどこの本を読んでかなり興味を持ちました。読んで損はないです。

  • 確かに、外側からのイメージに自分のボディイメージを当てはめちゃうってのはありますもんね。
    内向的に自分の身体意識を掘り下げるのは好きです。

    感覚器官の意識の仕方とか、ちょっと今までと違う扉が開いた気がします。
    筋膜とか皮膚とかは最近流行りですね。
    EBMに毒された私の価値観には若干馴染まない点もありましたが、
    とても面白い視点だと思いましたし、
    自分の身体感覚を追求していくヒントになりました。

    臨床にも生かせそうなポイントもけっこうありました。
    もうちょっと、深く理解できるよう引き続き読み込んでいこうと思います。

  • 本の題名からはなかなか結びつかないかと思いますが、肩こり、首こり、頭痛、顎関節症などに悩んでいる方にお勧めです。

    新作の「「疲れない身体」をいっきに手に入れる本」の内容の理解が深まるもので、こちらも合わせて読むことお勧めします。

    不定愁訴の解決法の解説書として、名著だと思います。

  • チェック項目16箇所。身体のホームポジション……「身体の外側にある情報を、身体の内側で柔軟に受けとり、自然な動きとして反応できる身体の状態」、本書ではみなさん自身の「ホームポジション」をご自分で見つけるための方法をご紹介していきます。。ロルフィング(アメリカ生まれのボディーワーク)……自分の身体を「誰か何とかしてください!」という状態から、「自分で何とかできそうだ」と意識を変えてくれた。自由な身体になるために、専門的な技術や知識は必要ありません、ただ感覚器官を意識して使う「意図」を持てば良いのです、本書にはそのための具体的なアイデアがたくさん盛り込まれています。身体とうまく付き合うための第一の基本は、自分の身体を意識することです、楽で自由な身体でいるためには、ただあるがままの自分の身体の状態を「みよう」と意図することが大切だということです。「今、自分の背骨はどんな風になっていますか?」という問いを自分の身体に投げかけて、答えがくるのを待ってみて下さい、ちょっと不思議に感じるかもしれませんが、今までの「身体はコントロールするもの」という枠組みから一歩出て、新しい身体との関係を作ることが、ホームポジションへ至るための第一歩なのです。耳からダイレクトに繋がる胸鎖乳突筋は、首を左右に回す最も重要な筋肉です、つまりこの筋肉が固まってしまうと、「ノー」と首を振る動きができなくなってしまうのです。耳は単に情報が通過する入り口に過ぎないので、開いているだけで良かったのです、本当にエネルギーを使うのは情報処理の方なのに、耳で頑張りすぎて「聴覚野」までエネルギーがまわってなかったのです。姿勢は視覚、内耳感覚、筋感覚の3つの要素でバランスをとりながら制御されています、現代の私達の生活では極端な視覚優位になっているので、目を閉じて、音を聞くこと自体がホームポジションへ至るための助けとなります。先頭を走るより前の人についていくのが楽なのは、風圧を避けるという点もありますが、すぐ目の前に視線を定める対象物があるからなのです。「ホームポジション」とは「自分の身体で判断してその通り行動できる状態を」であるともいえるでしょう。迷いがあるから行動にもスムースに移れません、自分で選んだ道なのに、なんだか進む気がしないということがあるかもしれません、ではどうすればよいか?  身体に聞けばよいのです、「身体は正直」といいますが、それは本当です。身体は自分が心地よいかどうかという判断基準で選ぶので、選んだことに対しては素直な身体ですぐ行動へ移せます、こんなストレスフリーで物事がスムースに進む生活をしてみませんか?

  • 自分の体がよく分る様になると思います。

  • オーリングテストが出てきます。
    オーリングテストの指が開く反応=カラダの正中線が崩れている。
    ということらしいです。

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著者プロフィール

環境神経学研究所株式会社代表取締役。上智大学、筑波大学大学院非常勤講師(神経生理学、ボディワーク)。東京大学経済学部卒業。東京モード学園ファッションスタイリスト学科卒業。東京大学大学院身体教育学研究科修了。「神経系の自己調整力」に基づく「快適で自由な心と身体になるためのメソッド」を開発。簡単で、効果が高い疲労回復のためのワークが注目され、Google米国本社の研修プログラムでとりあげられる。教育機関・医療機関・民間企業などで講演、研修、ワークショップなどを行う。心身の健康の専門家としてTV・雑誌など出演。 ベストセラー「『疲れない身体』をいっきに手に入れる本」(講談社+α文庫)など著書多数。

「2019年 『人間関係が楽になる神経の仕組み 脳幹リセットワーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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