合葬

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著者 : 杉浦日向子
  • 小池書院 (2012年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862258243

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合葬の感想・レビュー・書評

  • 江戸末期、徳川慶喜の警護を主目的とし、
    江戸の治安維持に当たった彰義隊を巡る物語で、
    戦いに身を投じた青年の悲劇を淡々と描いた名作。
    凄惨な場面が多いながらも、人物たちが凛として美しく、艶めかしい。
    時代の混乱に呑み込まれた若者らが、
    大義も正義も何がなんだかわからなくなってしまって玉砕したという印象。
    大体、実戦で掩体が畳だなんて、そりゃないよ(泣)
    そんな中で、家族や友人を想う気持ちが光るっていうのが、痛ましいの一語に尽きる。
    けれども、一番おっとりした柾之助に僅かな希望が残されて、
    ホロリとさせられつつホッとしたのだった。

  • 文庫であったんですね、知らなかった…。これは新装版ってことでいいのかしらん?表紙の少年たちの絵でビビっときて即購入です。
     
    下手じゃない…っていうか、むしろ、本当に上手なのに、でも万人受けしない。けれども、凄まじい雰囲気を醸し出すっていう絵が好きです。
    初期の作品だけあって、例えば「百日紅」のように、しっとり粋なタッチではなく、ザカザカっとした荒削りな感じなのですが、それがすごく良いですねー。少年たちを描くのに、それがすごーく合っている。
     
    元々幕末スキーではあったのですが、彰義隊についてはニワカの知識しかなくて。読んでみて、こんなに、やるせないエピソードだったのかと、なんといいますか…、勉強になりました。
    少年たちの死に急ぐ様が(そいうや白虎隊も「そう」でしたよね)、ほんとうに淡々と描かれています。淡々と描かれているだけに、ある程度の距離感をもって冷静に読んでしまい、かえってやるせなさ倍増、みたいな感じですねえ…。ひんやりした哀しみがあります。
     
    二十三歳で、これを描いたのかと思うと、もう、なんか、もう、なんという方だったのか、と。すごーい!を通り越して、恐れ多く思います。

  • 文庫本で持っているが、新装版を本屋で見かけ、購入。
    幕末の上野戦争に己の意思で参加した者、行き場所がなく参加した者、巻き込まれた物。3人の若侍達の物語。
    後書きの日向子さんの実兄が、「ゑひもせず」の「袖もぎ様」の3人であると解説。ああ、ますます若者達が哀れに感じられる。巻末の「長崎より」も胸が締めつけられる。この平和で開明な空気を吸った若者の救いようのない未来。

    江戸時代も良いのだが、日向子さんの描く幕末の若者像が好きだ。
    そして、いつも日向子さんのあまりに早い逝去を残念に思う。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4862258247
    ── 杉浦 日向子《合葬 20120424 小池書院》
    ── 杉浦 日向子《合葬 198207‥-198304‥ ガロ 19830515 青林堂 198712‥ 筑摩書房》
     

  • 幕末の、親友であった武家の三人の若者が、三者三様の結末を辿る。別冊の『ゑひもせす』に、すこし前の時間軸の短篇がありますが、併せて読むとやるせない。

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