- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862280442
作品紹介・あらすじ
日本と北朝鮮との拉致問題交渉が断絶して数年がたつ。日本政府は、交渉は「拉致被害者全員が生きていることを前提にする」という立場で、経済制裁など圧力を強化してゆけば北朝鮮が折れてくるという見通しに立っていたが、いっこうに進展の気配がみえない。その間、北朝鮮による核実験の強行など、アジアの緊張が高まっている。
本書は、世論に迎合してデッドロックに乗り上げたこれまでの日本政府の政策を批判し、前提条件なしにまず交渉すること、日朝国交正常化を目ざすこと、それのみが拉致問題解決や緊張緩和に資することを冷静に分析し提言する。
●現政権も強硬路線を踏襲しましたが、こういうやり方が一番困る。家族の顔色見て「あなた方のいっていることをやっているのだから、いいだろう」、そういうエキスキューズにする。(蓮池透)
●一番近くにある隣国で、深刻な問題があり、深刻な関係にある北朝鮮とは、外交関係がなく、交渉ができないというのはもっとも馬鹿げており、危険だとしかいいようがない。(和田春樹)
感想・レビュー・書評
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6者教義では複眼的なバランスのとれた外交をやらなければならない。
1970年代に北朝鮮が展開した対南工作、南朝鮮革命、あるいは南北朝鮮統一運動というものの過程で生じた政治的な事件である。
北朝鮮はそれまで在日朝鮮人、在日韓国人を様々な形で利用してきた。しかし簡単に摘発されるようになったので、日本人になりすまして韓国に入れる人が必要だった。
日朝国交正常化を結ぶと北朝鮮が日本の経済に組み込まれるて、経済的に再び日本の影響かに置かれる可能性があり、ひいては朝鮮半島全体が日本の影響下に置かれることをアメリカは危惧している。ロシア、韓国、中国も同じではないか。
拉致問題の解決とは、
1.北朝鮮が拉致したことを認め、謝罪する
2.拉致した人の状況を明らかにする
3.生存者を帰国させる
4.死亡した人の状況を説明する
5.拉致実行者を処罰する
6.被害者、家族への補償を行う詳細をみるコメント0件をすべて表示