みんな「おひとりさま」

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著者 : 上野千鶴子
  • 青灯社 (2012年10月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862280619

みんな「おひとりさま」の感想・レビュー・書評

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  • 上野さんの本は、読むのに気力と体力がいる。「おひとりさま」系列の本は比較的読みやすくはあるけれど、それでも何度も休みつつ、読了。

    いつもそうだが、よくぞ言ってくださった!と溜飲が下がるところと、何もそこまで言わなくても…と腰が引けるところが混在する。よしよしと頭をなでてもらっていると思ったら、いきなり横っ面を張られてたりもする。まあ、そういうのが好きで読んでいるようにも思うけど。

    いろいろな媒体に発表されたものが収録されているが、第Ⅴ部の「団塊世代特集」で、ちょっとこれまでにない感慨を抱いてしまった。ここでは若い世代(主に東浩紀)からの団塊世代批判を上野さんが受けて立って、反論を展開している。

    私は、自分が団塊よりは下で団塊ジュニアよりは上、という中途半端な世代(と言うより、世代意識がない世代)であるせいか、世代論にあまり関心がなく、「世代間対立」をめぐる論争もぴんとこない。上野さんは団塊世代の一人として、批判を真っ向から受け止め、舌鋒鋭く斬り返し、批判者をねじ伏せている。

    私はその内容より何より、上野さんの孤高の戦いぶりに胸が痛んでしまったのだ。先日読んだ島崎今日子さんの「<わたし>を生きる」のせいかもしれない。「前から後ろから飛んでくる石礫にゴンゴンあたりながら怯まない」「毀誉褒貶が雨霰のごとく降りかかる中、身長一五〇センチの身体で日本のフェミニズムを牽引してきた」と書かれていた、そのままの姿がそこにあって、ちょっと胸が熱くなった。

  • 上野さんは社会学者です。大往生について考える医者たちがモゴモゴ言っていたことを、スパーっと言ってしまいます。
    『「サクセスフル・エイジング」とは「中年期を死の直前までひきのばすこと」。言い換えれば、老年期を経験しないこと、つまり老いを拒否する思想と考えてもよいこういう考え方は、老年フォビア(恐怖)、エイジズム(高齢者差別)のあらわれである。』

    上野さんは社会学者です。私が今までしどろもどろ表現していたことをキッパリ言ってます。
    『車椅子になっても、失明しても、半身麻痺になっても、言語障害になっても、「でも、こんなに一日一日を楽しく生きていけるんだ」というモデルが、障害者の方たちにはあります。』

    そして「おひとりさまの老後」への批判に答えた章が秀逸でした。批判をぶつける聞き手の方も力量のある人なのでしょう。読みでのある1冊でした。

  • 高志の国文学館にて

  • 自分が忘れたくない部分だけ。


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    自分の評価が、第三者評価か自己評価かによって、女の成熟は変わる。
     ・第三者評価で自分を見ている限り、いつも他人の顔色を伺う人生になる。
     ・第三者評価で褒めてくれるのは、自分より歳上=自分より先に死ぬ。

    友人は一生ものではない。
     ・友人に何を必要とするかは、変わっていくもの。(仕事、男も然り。)
     ・その時々に一番大切な友人がいれば、必要十分。
     ・仕事仲間(潜在的なライバル)とは、友情を育むことは難しい。
     ・利害関係のない友人が必要。
     ・役立つことより、【あなたのことを気にかけてます】というメッセージを折にふれて発信することが大切。

  • 「おひとりさま」をテーマにしたエッセー集という感じです。
    上野節の効いた喧嘩腰の口調も多々あり。
    が、この本のいいのは、誰もが陥る可能性のある「おひとりさま」を、「自分事」として考えるきっかけになることなのだと思う。
    老後への不安は多くの人が持つものも、「考えたくない」「自分は違う」と否定したいと思う人も少なくないので? 私はそう。
    たくましく、楽しく、前を向いて、「自分のおひとりさま」を考える、そんなエールを送ってくれる一冊です。

  • 何か章ごとのつながりが変だな、と思ってたら、雑誌とかいろんなとこから持ってきたから、ということだった。世代間の問題というとこは、そんなこと言う若い世代がいるんかいな、って感じだった。親の財産をもらおうとか。まぁあるか。うちは程よく貧乏で良かったわ。そういう点じゃ。介護問題は大変不安だけど。いい業者があるといいけど。

  • 相変わらずの上野節で、しっかり後半は下ネタでした。何でだろう。

  • 今まで読んでなかったかも? な部分もあって
    面白い。

    団塊世代の言いっぷりと そのジュニアへのシビアさが
    上野さんらしい。

  • 上野千鶴子先生が,家族がいたけど現在一人になった女または男に対して,途中で一人になった人は大変ね,私はずっと一人だったから良かった。という本。どこから突っ込んでいいのか…。いや,あんまりおひとりさまを喧伝しない方がいいと思うけどね!上野先生も,法的に入籍していない関係の,実生活のパートナーがいるかどうかには触れていないし。それでおひとりさまをすすめるのは違うんじゃなかろうか。

    それとはまた別の話だが,アラサーを超えると女は既婚者としか恋愛が出来ていないという分析はかなり応えます。

  • 書いてあったことが、若干ダブっていたようだが。さて、老後をどうしようかな?

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みんな「おひとりさま」の作品紹介

『おひとりさまの老後』より断然面白い。
● 女友だちがいれば安心。
● セックスは妻たちより充実しているという調査結果。
● アラフォーおひとりさまの要注意点。
● 男おひとりさま、幸せになれる人、幸せになれない人。
● お墓はいらない。
● 女はあなたを看取らない。
● 団塊逃げ切り世代説の非難をどう考える?
● みんな「おひとりさま」の時代を生きるコツ。

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