他力の思想~仏陀から植木等まで (叢書 魂の脱植民地化 4)

著者 :
  • 青灯社
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本棚登録 : 34
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862280664

作品紹介・あらすじ

國分功一郎氏すいせん
≪生きることに「東洋」も「西洋」もない。仏教を知るために、生きることの立脚点を思考するために、私は山本伸裕氏の『他力の思想』を強く推薦する≫

● 龍樹、親鸞、清沢満之 らの他力思想を読みなおし、自力にこだわる現代人の精神の呪縛を解く。

● 著者自身が生きるためにうなづいたユニークな仏教思想史。

● 空思想の最高の真理が言語活動の止滅にあるとする通説を覆し、むしろ言葉のはたらきの可能性をとおして他力浄土門への発展を明かす。

● 西田幾多郎や鈴木大拙に影響を与えた近代の宗教家・哲学者清沢満之の独創性・先駆性をあらためて捉えなおす。

● 真宗の僧侶・植木等のスーダラ節、一世を風靡したその歌と生き方に親鸞の教えをみる。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/63070

  • 他力の思想 山本伸裕 青灯社

    博識旺盛な論として読めば問題ないのだろうが
    思想そのものを理解したいとして読むと
    言葉がザラザラしていて溶け込まない

    知識欲からなる研究のようで
    丸く説いていることと
    そのゴツゴツした伝え方の微妙なズレを感じて
    私にとっては読みづらい本だった

    つまり知識はあふれる程にあるのだろうが
    言葉の端々に押し付けがましさがあり
    意識が伴っていないことを感じてしまう

    般若心経の空を語るにしても
    なまじ苫米地英人さんの本を先に読んでいるので
    その先入観からか違和感を持ってしまう

  • 私にとって「頷き」のあるところ・ないところが明確に在った。その「ないところ」は、私の直感では、各個性に起因する穏当なものではなく、残念なことに「押し付けがましさ」の不快を与える呪縛が未だに感じられるゆえに存在するような気がしている。読了直後の暫定的な感想ではあるけれど。

    ★2つと迷う評価だった。

  • 「他力の思想」ってなんなんだろう。
    わからない・・・
    わからないけど生きるために必要な気がする
    わからない、けれど、
    誰か(著者)の個人的な体験を知ることで、
    わたしの個人的なことと照らし合わせて、
    少しだけ、そうかな、と感じることがあって、
    でも、それで良いのかな、
    と思いました。

  • 展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号 181//Y31

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著者プロフィール

1969年生まれ。東洋大学文学研究科仏教学専攻博士後期課程単位取得退学。
東京大学文学部思想文化学科倫理学専修課程卒業。文学博士(大谷大学)。
真宗大谷派・親鸞仏教センター研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員を経て、現在、東京医療保健大学講師。専門は倫理学、仏教学、日本思想史。
著書 『「精神主義」は誰の思想か』(法藏館)、『清沢満之集』(安冨信哉編、山本伸裕校注、岩波文庫)、『他力の思想─仏陀から植木等まで』(青灯社)、『清沢満之と日本近現代思想─自力の呪縛から他力思想へ』(明石書店)など。

「2015年 『日本人のものの見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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