- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862380364
感想・レビュー・書評
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何度読み返しても最後、泣いてしまう。
読みながら王子さまとつばめを想って流れた涙が心を清くしてくれる気がして、読後は悲しいけれど幸福を感じまた考えさせられる。名作です本当に。
あとがき
オスカーワイルドは子供にこの本を読み聞かせていたが、「このお話しは子供のためじゃないんだ。子供のような心を持った十八歳から八十歳の人たちのためなんだ。」と語っていたという。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先に読んだ谷川俊太郎さん著の作品中にあった
ある詩を思い出した。
気に入られたい、
交流したい、
こっちへ向いてもらいたいと、
孤独と沈黙を怖れ、
不安に息を詰まらせて、
人は飾る。
飾り続ける。
王子は何もしなければ
綺麗なままでいたのに。
たくさんの人から褒められて
この街の誇りだ、と愛されて
大事にされていただろうに。
つばめの手を借り、
纏っていた金や宝石を
貧しい人達に与えてしまえば、
誰も
みすぼらしく、汚らしい像なんかには
興味を示さなくなるのに。
寂しくなるのに。
でも、
もう綺麗じゃない
何の役にも立たない像の思いを、
知ってる人がいる。
ずっと傍にいたつばめと、
神様。
それと、
物語を読んだ事のある人達。
あの街の人の数よりも
ずっとずっと多いはずだよ、きっと。 -
途中から涙が止まらず最後は嗚咽で胸が苦しくなりました。大変素晴らしい本です。ぜひ幼児期にたくさん読んでもらいたいです。 一生懸命町の人々のことを考える王子は誇り高き心の持ち主、そして最初は困っていたけど南国への旅立ちを遅らせて献身的に王子に仕えるツバメ。いつしか固い絆で結ばれる。時が経ち金箔宝石がない王子像。足元にはツバメの死体。心が曇っているものには汚いと映るが清き者には最高に美しいものに見える。とても大切な心を教えてくれます。大人こそ読んで頂きたい。
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非常にシンプルな、昔から知っている童話なのに、改めて読んでみると泣けてしまった。
優しさっていうのは単純なことなんだよね。 -
翻訳者が違うとお話のイメージがすごく違う。それが外国文学の面白さでもあるんだけど、よく失敗も見かける。この本は翻訳がすごく上手だと思う。訳しました、という無理な感じが全くしなかった。
最後の場面が私の知っていた、幸福な王子には無くて、でも、とても綺麗な場面でした。何で無かったんだろう?日本だからかな? -
とても大切な童話です。
意外なまでに知らない方が多いのですよね。
願わくば,こどもに母親が語り掛けるような文体に,ですます調がよかったな。
いつか日→日訳しようと思っていたのだけれど,或る日うたになりました。
たまに,口ずさんでは,彼等を想います。 -
うつくしい、タイトルにぴたりと寄り添うようなお話だった。
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これは昔から大好きなお話で、かなり泣けますっ!
登場人物は、銅像の王子、町長さん、町の人々、群れからはぐれてしまった燕です。 -
2009年5月23日初読
市川図書館