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みんなの感想・レビュー・書評
哲科の人には物足りないだろうが、何から読めばいいか見当もつかない人には「この人こんな感じだよ」と紹介してくれるのでとても良いと思う。個人的にも読みたい所が広がって良かった。
飲み屋でカントが同席していたらどうだろう? 「飲むべきであるがゆえに飲みうる」とか「飲むことよりも、飲むに値する人間になれ」なんて鬱陶しいことばっかり言ってて降参か? グッとくる哲学者の殺し文句がある。 「それはあるところのものではなく、ないところのものである」(サルトル) わけなんかわからなくてもなんとなくカッコよくて人前でつぶやいてみたくなったりする。 「私は私であって私ではない」 ... 続きを読む »
セーレン・キェルケゴール―『死に至る病』
ジャン=ポール・サルトル―『存在と無』
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン―『論理哲学論考』
オルテガ・イ・ガセット―『大衆の反逆』
エドムント・フッサール―『デカルト的省察』
カール・マルクス―『資本論』
フリードリッヒ・ヘーゲル―『法の哲学』
フリードリッヒ・ニーチェ―『善悪の彼岸』
エマニュエル・レヴィナス―『全体性と無限』
ロラン・バルト―『テクストの快楽』〔ほか〕
鷲田清一と永江朗が、大哲学者の「グッとくる」言葉をネタに語り合う。あんまり意味が分からないけどカッコいい言葉を永江朗が提示し、それを鷲田清一が解説するスタイルで話が進んでいきます。
しかし、なにかと男女間の話に喩えようとしたり、なんだか飲み屋でしゃべってるようなラフな感覚が読んでて面白い。内容は決してラフじゃないのだが。
[ 内容 ] 意味もよくわからないのになぜかグッとくる。 哲学者の書くとぎすまされた言葉には、歌舞伎役者の切る「見得」にも似た魅力がある。 かたや大阪大学総長にして臨床哲学者、かたやフリーライター、肩書きにちがいはあれど、ともに哲学にとことんイカれた2人が、キェルケゴール、デカルト、カントから、ニーチェ、サルトル、メルロ=ポンティまで、古今東西の哲学者23人の「グッとくる一言」を題材に、哲学... 続きを読む »
「相手のものになってしまう、言いなりになってしまう。自分で自分をコントロールする能力を失わされてしまう。これが快楽の最たるものと違うの?だからセックスが小さな死、というのは、自分というのは死ななければならないということ。」
いつもの柔らかで和む鷲田清一ではなく、かなり懐を開帳した生の鷲田清一を垣間見れる。そんなこと言っていいの?っていうことをサラッと言う。
やっぱり、カントは一般受けしない、頭の固い禁欲的理想主義者だったようだ。
過去の哲学者らの殺し文句をテーマに選び、対談形式に書かれた本。
個人的には面白かったと思うが、対談形式のため、対談者らと己の感性がかち合わない場合、
読むのが辛くなる。ただしそれも、そのテーマさえ超えればまた、
読みふけることが出来たので、余り問題ではないかもしれない。
感覚的な表現は入門書としてわかりやすく、哲学という深みに嵌るには最適の一冊。
哲学者鷲田清一にライターの永江朗が哲学の個人授業をしてもらった様子を本にまとめたもの。
ミーツ・リージョナルに連載されてたもの。
新しい発見がいろいろあって楽しい。
カントっておかたい人というか説教くさいおじさんみたいなイメージがあったけど、
そればかりじゃないんだなぁと。
「いかにしてわれわれが幸福に値するものとなるべきか」なんて問いは、
この誤った個人主義偏重の時代においては、身につまされますよねぇ・・・
ライターの永江さんの鋭い感性と、鷲田さんの圧倒的な知識とレトリックの巧みさが光ります。
良本!!
(2008/05/23)
「殺し文句から入る」という副題にやられました。
哲学からは、逃げて逃げて逃げまくっている私。でも、そろそろ哲学の世界に足を踏み入れなければ・・・と思い手に取ったのがこの本。
最初、哲学者の有名な本からの抜粋があり、そのあと鷲田サンと永江サンの対談形式でコメントがある。
抜粋部分は、読んでも全く頭に入ってこないものが大半。
でも、次のページをめくって、二人のコメントを見ると安心します。だって、「よくわからん」て書いてあるんですものw
もともと永江朗の書店レビューなんかが好きでよく読んでたんだが、それに加えてテーマは哲学っすよ。
書店に並んだ(っていうか自分が並べた)その日に買いました。
哲学関係の本って、どうしても内容が硬くて、最後まで読みきるのに時間がかかったり、読むのにすごいエネルギーが必要だったりするんだが、この本は対談形式なこともあって、普通のエッセーなんかを読む感覚で、サラサラと読めてしまう。それでいて、分からなかった哲学者の言葉が理解できるようになったような気になるから不思議だ。
23篇の中で一番グっときた殺し文句。
デイヴィッド・ヒューム「人間とは、(実のところ)想いも及ばない迅さで次々に継起する・久遠の流転と動きの裡にある・様々な知覚の束ないし集合体に過ぎない、と敢えて断言しよう」
とっつきにくい哲学をわかりやすーい対話形式でお勉強。
先達たちの格言をちょっとずつかじれて大変お得な一冊。
中でも気になったのがカント。幸福になるのではなく、幸福に値する人間になれ。彼のストイックな考えかたに侍スピリッツを感じました。極限にまで徹底されたストイシズムは美しいと思う。
この聡明でおもしろい鷲田教授が大学総長だなんて、うらやましいぞ、阪大。






