南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史
- バジリコ (2008年4月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862380937
感想・レビュー・書評
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ラブドールの歴史を精緻にまとめた文献。業界大手の開発ベースの貴重なインタビューとともに、ソフビなのかシリコンなのか、ぬいぐるみなのか……「素材」と「顔」を軸にリアリティーの問題が語られ、ダッチワイフとラブドールの境界にも触れる。90年代のインターネットが広告出稿のハードルを下げ、ラブドールを拡販したという指摘にも注目。
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面白かった!
もっと実際のモデルの写真見たかったけど。
製作者も買う人もマニアで良い。
自分では使う機会ないし、
オットもそんなに興味ないから
いろんなこと知れてよかった。
VRと連動するソフト組み込めば
より埋没感を感じられそう。 -
「ダッチワイフからラブドールまで―特殊用途愛玩人形の戦後史」 と副題された、とんでもない本です。それなりに楽しめました(^.^)...が、南極1号の伝説を掘り下げる訳でもなく、丁寧に取材はしてあると思いますが、戦後史と言い条、網羅的なものではなくよくできたルポです。
結論、南極1号は公式に認められていないが、実在を裏づける証言がいくつか残されている程度です。秘密の楽しみを持つ 「背徳感」 なんともいいですね。 -
副題は「ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後」
・・・
かなり過激な感じだが、内容は、大真面目で開発者達のプロジェクトX版
ドキュメンタリータッチ
男性の実践的癒しは勿論、心の癒しにもなるという愛玩具
やっぱり日本のモノづくりはスゴイ
この上、まだまだ品質が良くなって癒し度も増せば
いまどきの怖~い女性達の最大のライバルになる日が
近いかも・・・にこっと笑って無口なんて可愛いんだろうね~ -
南極1号の話が中心かとそうでもなくて日本のダッチワイフ業界を現在を中心にその歴史も振り返ってみた一冊。南極一号の話はツマ程度。とはいえなかなか実態に触れることのない世界の話なのでこれはこれでとても面白い内容。シリコン製は高価な一方で裂けやすいらしいので取り扱いは要注意らしいですよ。
- 業界の老舗かつ最大手ははやはりオリエント工業。メーカーは数社程度であまり業界規模は大きくないらしい。ラインナップを総合的にそろえられるメーカーもオリエントくらいの模様。
- シリコン製は50萬以上、ウレタンなら数万円。ウレタンにこだわるメーカーもある。
- シリコン製の発祥はアメリカ
- シリコン製は非常に重いのでメーカー側としてもユーザ側としても取り扱いが難しいらしい。
- ラブドール風俗はほとんど死滅したらしい。取り扱いの難しさが原因か。
- 愛好者同士で集まってオフ会をしたりしているらしい。
- 日本のメーカーに欧米から発注が来ることも結構あるそうな。
- インターネットの影響は大きい。 -
駆け足でやや浅いけど、真面目に取材されているし、読み物として面白い。
一時サブカル方面で有名だったS氏についてもオリエント工業の社長が触れられていたので良かったです。メーカーへのインタビュー部分が面白くて、この部分にもっと頁を割けたら良かったのにと思いました。