自分をいかして生きる

著者 :
  • バジリコ
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感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862381484

感想・レビュー・書評

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  • <図書館で借りた>

    ずんとくる言葉はいくつかあった。

    たとえば「仕事」と「労働」の違い。
    心の奥底で放っておけない、「気持ちがザワザワする」感じのことがあれば、それに向き合うことが「(自分の)仕事」になりうる、という指摘。

    給料以外に(場合によっては給料も)満足できない可能性の高い「労働」を選ぶということは、自分の「欲求」に正直なのではなく、(他者に煽られた)「欲望」に駆られているという指摘。

    ただ、多くの人が疑問に思うのは、

    その「ザワザワ」するものに、どうやったら出会えるのか、

    ということではないだろうか?

    ・・・ということに答えていたのが、山本繁「やりたいことがないヤツは社会起業家になれ」だったと思う。

  • 2回目。
    やっぱり興味深い話がいっぱいのってる

  • より<自分>になる仕事。
    働くことを通じて、自分のいいところが存分に発揮できる場に身をおくことが、一番理にかなっているし、自然で気持ちがいい。仕事は媒体に過ぎない。本当にそう思う。
    ———————————————————
    わたしたちは美容師になりたいわけでも野球選手になりたいわけでもなく、<自分>になりたい。より<自分>になる仕事をさがしている。働くことを通じて「これが私です」と示せるような、そんな媒体になる仕事を求めているんじゃないか。なにがしたいということより、それを通じてどんな自分でいたいとか、どう在りたいということの方が、本人の願いの中心に近いんじゃないかと思う。
    ———————————————————
    焦りや疼きや動揺が生じた時、目に映ったいったい「なに」に自分は反応しているのか。小さな変化の足元を掘り下げてゆくと、そこにそれぞれの仕事の鉱脈があるんじゃないかと思う。

  • 書いてあることには、うなづける。
    本当に長い手紙のよう。

  • 自らに由って生きるとは、他の誰のせいにもできないし、言い訳もできない。自分を裏切らずに、誠意をもって生きる。この先どうなるかわからなくても、成り行きや流れにも信頼をもつ。やりたいこと、できること、やるべきことをする。

  • 本のレイアウトやデザイン、文章など、クリエーターが書いてるとわかる内容。それほど心動かされるものは無かったけれども、働く意義についての視点はユニークだと思った。

  • 表現したいことがある人の周りには、必ず小さなマーケットがある。
    ビル アトキンソン
    Apple技術者

  • 働く事に疲れた時に読み返したい。

  • 読んでみて、自分は今まで「自分を殺して生きて」きたような気がした。大学生くらいまでは自分らしく生きていられたような気がするが、社会人になってから、随分自分らしさっていうものを失った気がする。もう一度、自分らしさを取り戻したい、そう思えてきた。
    日本社会で多くの人がするように、「自分を殺して生き」ても、結局最後に何が残るだろう?と思った。
    といっても、「自分を生かして生きる」ことはそう簡単なことじゃないと思う。すでに「自分を殺して生きる」ことに慣れきってしまっていて、それが楽だと感じるからだ。
    でもこのままではつまらない人生になるだろうし、自分が生きてる意味がないような気がする。また、今の社会では、論理的であることが良しとされる傾向があるけど、もっと感覚的に生きていいんだ。と気持ちが楽になった。アタマじゃなくココロで動く、もっと言えば魂で動けるようになりたい。

  • 2010/05/18購入。まだ手をつけてはおらず・・・。続編とのことで楽しみ。

著者プロフィール

1964年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒。建築設計の分野を経て、つくること・書くこと・教えることなど、大きく3種類の仕事に携わる。デザインオフィス、リビングワールド代表。多摩美術大学、京都工芸繊維大学非常勤講師。働き方研究家としての著書に『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)、『自分をいかして生きる』(ちくま文庫)、『自分の仕事を考える3日間 Ⅰ』『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』(以上、弘文堂)、『かか
わり方のまなび方』(筑摩書房)など。

「2011年 『いま、地方で生きるということ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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