- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862381507
感想・レビュー・書評
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【本当の自由って?】
山形浩生さんの翻訳した本を本人が分かりやすくまとめている本です。たまにですが、山形さんの頭が良すぎて(僕が悪すぎて)途中で何言ってるかよくわからない部分もありましたが、知的好奇心がとても刺激される本でした。
印象に残ったのは
ダニエル・デネット『自由は進化する』
ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』
の2冊の解説。
『自由は進化する』の方では、自由の定義から始まり、ラプラスの悪魔議論や利己的遺伝子、ミーム論などの可能性を検討するといったもの。
『環境危機をあおってはいけない』の方では、みんなもっと冷静になって環境問題を考えようって言ってます。大問題でも手の施しようがないものもあったりします。だから、未来のことを考えるのも大切だけど今困ってる人を直接支援できるのでは?という感じです。
どちらもとても納得いくような論理展開でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなりいいです。ここで紹介されている本をとても読みたくなります。ちょっとした懸念は、本体のすぐれた要約になっている解説なので、本体を読んだときに、それ以上のものがつかめない可能性があることです。私の能力の問題かもしれませんが。
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題名の通り、本の最後にたいていは書いてある、訳者による解説だけを集めた解説集。
肝心の本書を読まなくてもその本を読んだ気になれる、とっても便利な本。当然、本書には具体的で詳しい内容が書かれているんだろうけど、一般ピープルの暮らしでは、この訳者解説程度のことを把握していれば用を足すだろう。と言うか、その程度のことだって話題に上がることはないから気にすることはない。