訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ- (木星叢書)

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 259
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862381507

感想・レビュー・書評

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  • 【本当の自由って?】

    山形浩生さんの翻訳した本を本人が分かりやすくまとめている本です。たまにですが、山形さんの頭が良すぎて(僕が悪すぎて)途中で何言ってるかよくわからない部分もありましたが、知的好奇心がとても刺激される本でした。

    印象に残ったのは
    ダニエル・デネット『自由は進化する』
    ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』
    の2冊の解説。

    『自由は進化する』の方では、自由の定義から始まり、ラプラスの悪魔議論や利己的遺伝子、ミーム論などの可能性を検討するといったもの。

    『環境危機をあおってはいけない』の方では、みんなもっと冷静になって環境問題を考えようって言ってます。大問題でも手の施しようがないものもあったりします。だから、未来のことを考えるのも大切だけど今困ってる人を直接支援できるのでは?という感じです。

    どちらもとても納得いくような論理展開でした。

  • かなりいいです。ここで紹介されている本をとても読みたくなります。ちょっとした懸念は、本体のすぐれた要約になっている解説なので、本体を読んだときに、それ以上のものがつかめない可能性があることです。私の能力の問題かもしれませんが。

  • 題名の通り、本の最後にたいていは書いてある、訳者による解説だけを集めた解説集。
     肝心の本書を読まなくてもその本を読んだ気になれる、とっても便利な本。当然、本書には具体的で詳しい内容が書かれているんだろうけど、一般ピープルの暮らしでは、この訳者解説程度のことを把握していれば用を足すだろう。と言うか、その程度のことだって話題に上がることはないから気にすることはない。
     

著者プロフィール

評論家、翻訳家。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。開発援助関連調査のかたわら、小説、経済、建築からネット文化まで、広範な分野での翻訳と執筆活動を行う。
著書に『新教養主義宣言』『要するに』(共に河出文庫)、『訳者解説』(バジリコ)、『断言』『断言2』(共にPヴァイン)など。訳書にピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』(ちくま学芸文庫)、ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』(講談社学術文庫)ほか多数。

「2021年 『経済のトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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