- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862381781
感想・レビュー・書評
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この題名にもあるように、著者の結論は「人は死なない」ことである。
魂があり、その魂が人間の身体と言うぬいぐるみを着ているだけであって、霊魂は死んでも在り続けると言うこと。
著者は東大の医学系教授と言うことで、科学的に物事を考えることは必然であるこは至極まっとうなことだと考える反面、医者として医療の現場に立ち会ってきた経験を元に「霊魂は確かにある」ことを実際見てきた人。
霊魂は在ると言う証明は一つでもあれば確証は得られるが、霊魂はないと言うことを証明することは絶対に出来ない。
そして霊魂は在る、と考えた方が今ある「生」をよりよく生きられる。と言うのには納得させられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者が摂理という存在。また、霊現象などを様々な事象から紹介されているところは興味深かった。
過酷な医療現場で日々闘う筆者だからこそ、また説得力があるということなのだろうか。
科学だけで証明できるものは限られているという見解とともに、だからこそ、そこに執着しては視野が狭くなってしまうというものが伝わってきた。 -
分子生物学者の村上和雄さんが言われる「サムシング・グレート」に通じるものがあった。著者が、亡くなったお母様と霊媒師を通じて話す体験などの様々な「非日常」から、人間の魂は永遠であり、何か大きな力によって見守られているのではないかということを深く考えさせられる一冊。
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自身の経験や聴いた内容を交えつつ、他界観について記述していますが、読み終えた後は、死への価値観が広がり、今世での生き方を考え直すきっかけになったと思えました。
まだまだ未解明なことがある死や来世などの他界観について、考えすぎず今をどう生きていくかという、一つの指標になります。
章によっては、書く専門用語や内容が書いているので、説明はしてくれていますが内容を理解するのに難儀してしまうのが難点でした。 -
科学の最先端にいるであろう東大病院救急部の医師(当時)が、「実際の医療現場に身を置いていると、机上で科学的に考えてすべてが解決するほど現実は単純ではないことを痛感」と書くのは勇気のいることだったはず。
ただ、全体には哲学的な問いや宗教も含めた心のありようを考える、といった内容で、思っていたのと少し違いました。
宗教やスピリチュアルの成り立ちについてまとめてあったのは、とてもわかりやすくて面白かったです。 -
さらっと読んでの感想なので、見方が違うかもしれませんが、
医学部教授が、敢えて経験談や思想を軸におき、死について考察した一冊といったところでしょうか。
個人的には非科学的であることだったり、科学的に証明が難しいことをふんわり捉えることが割と好きであるので、読んで納得する部分が大いにありました。
また日本的な死の捉えにも大いに興味が湧きました。 -
人間は何の思し召しによって宇宙に、地球に、国に生まれたのだろうかという作者の問いは誰しもが一度は考えることである。しかし、その答えは未だ誰も知らない。
科学的見地で解明しようとしても、その知識だけではわからないことがあるのかもしれない。仮に人間に、我々の能力を超えたものが存在するとしたらその摂理は解明されるのだろうか。しかし、それがわかってしまったとしたら、人間は生きる価値を失ってしまう可能性がある。哲学的な才能は人間に備わる唯一のものである。科学で全てを解決できたならば、この世はあっという間になくなるだろう。そんな世界を嘲笑いながら、哲学的思考を留めさせる今の世があるとすれば、それもある種摂理によって生かされていると言える。 -
正直、入ってこない点も多い。でも、直観的に、「我々は摂理によって創られた自然の一部であり、摂理によって生かされている」というこの感覚は分かる気がする。
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亡母と話せたのは羨ましいなあ。
昔母が好きで読んでた種類の本が
多く取り上げられていて、
それもまた懐かしさを誘う。
内容は割とダラダラしていて文章力やらはイマイチだった。