- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862381897
作品紹介・あらすじ
大東亜共栄の夢を愚直に信じ、中野学校出身者、ハリマオなど少数の精鋭を率いてマレイ、スマトラの民族解放工作に奔走、その一方でインド国民軍を創設しインド独立運動の巨頭チャンドラ・ボースを迎えるという驚くべき成果をあげた藤原少佐とF(藤原)機関。その栄光と挫折の軌跡を機関長藤原少佐が自ら詳細に綴った貴重な手記。
感想・レビュー・書評
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藤原岩市は33歳の時(当時少佐)、大東亜戦争勃発に備え、東南アジアのマレイ・北スマトラ民族工作の密命を受けた。10人余りの陣容で出発し、後に現地で日本人をリクルートし30名の体制となる。F機関の「F」とは、フリーダム、フレンドシップ、藤原の頭文字を取ったものである。「アジア人のアジア」「大東亜の共栄圏」建設を目指した。
http://sessendo.blogspot.jp/2016/04/f.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
引用省略
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結果的にインド独立にF機関のメイジャー・フジワラの果たした役割は大きかったようである。でも、日本の軍部はどこまで真剣にインドの独立を考えていたのであろうか。大東亜共栄圏というイデオロギーは、日本人の独善であって、どれ程東南アジアの人々に理解されていたのであろうか。この手記を読むかぎりでは、イデオロギーへの信奉より、藤原氏個人への尊崇の気持ちの方が優っていることは間違いない。 それにしても、なんと誤植の多い書籍であったことか。あまりにも酷過ぎた。