遠い昨日、近い昔

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 18
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862382252

作品紹介・あらすじ

社会派本格ミステリーの数々を生んだ屈指の流行作家。森村誠一。焦土を立ち上がり高度経済成長する日本に、「見てから読むか、読んでから見るか」のキャッチフレーズをかかげ、活字と映像のメディアミックスによりファンを増やし続けた稀代の作家は、なぜ書き、いかに生きてきたのか。東京新聞夕刊「この道」連載当時から話題を呼んだ、作家人生の証明を賭けた迫真の自伝。

感想・レビュー・書評

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  • 中盤の、作家になるまでの話と、なってからの話はとても面白かったが、後半は少しわかりにくかった。

  • 1933年(昭和8年)熊谷生まれ、「見てから読むか、読んでから見るか」のキャッチフレーズを掲げた森村誠一さん「遠い昨日、近い昔」、2015.12発行、かっこいいタイトルですね。東京新聞や神奈川新聞に連載されたものをまとめた自伝的エッセイ集です。一息に読み終えました。顧みると、忙しいときほど遊んでいる。(同感ですw 遊びのスケールは違いますがw)「野生の証明」撮影の時、ホテルの食堂での朝食、いつも高倉健さんが直立不動の姿勢で「原作者が席に着くまでは座りません」と。伝説の求道者ですね。ポツダム宣言受諾後の熊谷大空襲で愛猫が逃げ遅れたことの悲しみ、今、自由な世に愛猫によって想定外の束縛を受けていることw、猫は平和の象徴ですね。

  • 私の中では多作というイメージのある作家の自伝。
    戦時中の困難から就職、進学などを経て人気作家の仲間入り。
    人生を振り返るだけでなく、今の政治に対する考えを述べる造りになっている。
    それは自身が経験した戦争への思いによるものだろう。
    他の有名作家のエピソードは興味深かった。

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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