スコット・ロバートソンのHow to Draw -オブジェクトに構造を与え、実現可能なモデルとして描く方法-
- ボーンデジタル (2014年5月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862462268
作品紹介・あらすじ
イマジネーションを膨らませ、頭の中にある画像をカタチにする方法をコンセプトデザイナーであり、教育者でもある、スコット・ロバートソンが教えます。
パースに従った絵作りの方法から始まり、後半はより複雑な形状の描き方へと進みます。ジャンルを問わず、アーティスト、デザイナー、建築家にお勧めする教科書です。
本書は「How to Draw: Drawing and Sketching Objects and Environments from Your Imagination」(Design Studio Press刊)の日本語版です。
感想・レビュー・書評
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(特集:「先生と先輩がすすめる本」)
かっこいいメカや見たことのない建物が描けたら楽しいと思いませんか? この本は、架空のモノをどうやったら魅力的に、リアルに見せられるかを解説した教本です。この本を使って最後まで練習すれば、そこそこのデザインスケッチが描けるようになると思います。手書きのスケッチについて書かれた本ですが、CADや3D-CGにも応用ができる話が満載です。それに加え、事例の絵がどれも素晴らしく、掲載されている絵を眺めているだけでもワクワクします。ぜひ手に取って眺めて、できれば実際に描いてみてください。
(教員推薦)
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https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00528639詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
※この本は凄くいいのですが、パースなど理解出来てない状態で手に取るとちんぷんかんぷんになる可能性があります
また内容も図形問題のような考え方があり優しい、読めば分かるとお世辞には言えません
ただ10割理解出来なくても、3割理解出来たら凄く使えます
パースなどある程度理解出来てきて建物の窓がパースついた状態でどこが中心なのか
基本ステップや四角形の分割は分かってるけど応用になったらフリーズしてしまうなどの段階になったとき凄く為になります
洋書の技術書というのは値段と内容が濃密ですが、この本もそれらの本と同じくらい良書でした -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784862462268 -
好著。フリーハンドで空間にグリッドを構築して立体物のスケッチを描いていく手順を詳細に解説。
連携アプリも用意され、タブレットを使ったビデオチュートリアルがたっぷり用意されているのも今風でおもしろい。喋りながら手を動かしている手元を映してるだけなのだが、感じがよくわかる。
私は建築系の訓練を受けてきたのでスケッチは矩形を積み上げていくマナーなのだが、本書では楕円がキーになる。また、シンメトリーのための中心線からの反転描画や、立面図の曲線と平面図の曲線を「コンボ」して空中に曲線を定位させる手順など、建築系にはない感じのスケッチのステップが詳しくでてくる。
楕円の短軸を意識しながら描き進め、「円を楕円として配置する方法がわかると、キューブ(立方体)を遠近法で描くこともでき」るという。えー、先に矩形を書いて内接するように楕円を描くんじゃないの、と思ったりもした。
で、ひとしきり、ビデオチュートリアルも見つつ、楕円を使いながら空間を描く練習をしてみると、脳内でスケッチ時の空間の捉え方が更新されていく感じがあった。
それから、私は右利きで、ずっと時計回りに楕円を描いてきたが、ビデオでは反時計回りに描くことが多いようだった。これにも違和感があったのでやってみた。これも新しい感触をもたらす経験だった。