最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜

  • ボーンデジタル
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862463470

感想・レビュー・書評

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  • 「ダンジョンズ&ドラゴンズ」というゲームをご存知ですか?
    映画 『E.T .』で、子どもたちが遊んでいるゲームが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」 だ。NETFLIXが配信している『ストレンジャーシングス』で子どもたちが夢中になって遊んでいるゲームが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」だ。
    この世界最初のロールプレイングゲーム(RPG)を作ったゲイリー・ガイギャックスさんの生涯をロールプレイングゲームのように読み進めることができる一冊。
    このゲームがなければドラゴンクエストは生まれていないし、ゲーム・オブ・スローンというドラマも誕生していないだろう。
    「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を作り上げた後も、版権で争ったり、コンピュータゲームへの展開も、簡単には進めず、ビジネス的には困難の連続であったことがわかる。NECのPCエンジン用のソフト化もうまくいかなかったようだ。
    また、このゲームが悪魔崇拝やカルトの象徴として扱われ、バッシングを受けていたり、RPGのような試練が続いていたことがわかる。

    『ストレンジャーシングス』をみていると、このゲームを一度プレイしてみたくなる。20面のサイコロを振って、どきどきを味わいたいと思った。

  • TPRD「ダンジョン&ドラゴン(以下D&D)」を生み出した
    ゲイリー・ガイギャックスの伝記本。所謂RPGを作り出す
    大元になり、ドラゴンクエストやファイナルファンタジー
    などのゲームのみならず、ファンタジーという分野で文学や
    映画の世界にも大きな影響を残し、世界中の文化を変えたと
    言ってもいいD&Dがどのようにして生まれたのかに興味が
    あって読んでみたのだが、この本はそういう内容ではなく
    ゲイリー・ガイギャックスがどんな人物でどのような生涯を
    過ごしたかということを書いたもので、ガイギャックス本人
    が決して単純に褒められるような人間ではなかったことも
    あり、読んでいて辛くなるような本だった。最後にD&Dが
    後世に残した影響・功績がまとめられており、そこが救い
    だったかな。

  • やっぱりずっと仲良くしたい人と一緒に仕事するもんじゃないな。
    布袋寅泰も「COMPLEXさえ組まなければ、少なくとも友達を失くす事はなかった筈なんだよね」と言ってたし。

    とは言え、ゲイリー・ガイギャックスの人生は悲観的なものではなかったと思う。
    そして、この本を読んで、改めてゲイリー・ガイギャックスが現代に残している影響の大きさを思い知った。

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  • 20170424

  • もし、この世に、D&Dから派生する物語・ゲームが存在しなかったら、何と味気ないことだろう。ある意味創造神と言っていい、D&D作者の波乱の人生。訴訟まみれのエピソードに、鈴木土下座衛門騒動のこの余波だったのだろうかと思ったりする。

  •  初めて世界的大ヒットを記録したボートゲームを成功に導いた男の 栄枯盛衰の物語です。
    この本は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」というTRPG(テーブルロールプレイングゲーム)を作った、ゲイリーガイギャックスの本です。自伝ではなくて第三者が詳細な取材やゲイリーの発言や記事などを基にして書いています。実際に本文の中にも注釈で引用されいる記事などが紹介されており、丁寧に書かれている印象を持ちました。
     私は彼の事は知らなかったのですが、テレビゲームが好きなのと、「Sync」という雑誌にて最強のナード50人の中の1位だという触れ込みを見て買いました。
     彼はアクションなどを中心に描かれたファンタジーマンガ、パルプフィクションを好む所謂オタクでした。ただその幼少期から読んでいたファンタジー等の知識とボードゲームと出会った事で、徐々にオタク界隈の中でも頭角を現していきます。そして、世界的大ヒットを記録したボードゲーム<ダンジョンズ&ドラゴンズ>を作るまでの過程が記されています。
    このサクセスストーリーについて時代背景を知らない私でも夢中になって読む事が出来ました。またこの成功までの過程が小さな事の積み重ねであり鼻につかないです。むしろこれから“D&D”が世間を賑わせていくのを当時のゲイリーの心情も含めて追体験出来て非常に興奮しました。
     だから私はこの本を、TRPGをやってないけどテレビゲームが好きな人、自分の世界や夢想するのが好きな内気でオタク気質な人にはハマると思います。
     ただ少々残念なのが、訴訟問題です。あまりに成功を収めてしまい社会問題やお金なでの揉め事を引き起こしてしまいます。今でいうポケモンGOみたいなものです。それが、本書が300ページぐらいに対して50ページぐらいあります。この手の内容は読んでいる方も辛いものです。もっとゲイリーには創造力を活かして無双して欲しかったと感じました。
     ただ最後の方にはゲイリーの功績について沢山触れており、ハッピーエンドという所でしょうか。また読むにつれてゲイリーのキャラクターにも惹かれていきました。彼はお金儲けがしたかった訳でもなく、ただ自分がやってみたいと思えるファンタジーを主軸にしたゲームを作りたかっただけなんだという、本当にゲームが好きという純粋な気持ちに共感を覚えました。
     良かったら一読してください。

  •  日本ではTRPGと言われる、D&Dを作ったゲイリー・ガイギャックスの伝記。

     自分以外になれるとしたら、どんなことをするだろうか?
     現代でいうところのMMORPGも、元をただせばすべてがD&Dから始まっている。
     それ以前のゲームは、チェスや将棋やウォーゲームのように、勝敗を決するために群体を操作することはあれど、各個人になってみるということはできなかった。

     RPGが生まれたことで、「自分以外の誰か」になることがルールを持って遊びとして成立するように思う。D&D以前と以後では意識が変わったのではないだろうか。

     この本の残念なところは、伝記として年表としては正しいのだが、RPGによりどのような文化が形成されたか、という点に触れていないこと。
     コンテンツ販売を始めたゲイリーが会社を大きくして利益を上げたが、金の使い方が分からず、社内政治にも負け……というわりとビジネスに掛かる方向しか見えない。RPGのすごさというものがあまりわからない。
     RPGを知らない人に「こういう文化があって」と知らせるにはいい本かもしれないが、RPGが好きな人には肩すかしを食う感じ。なんかもったいない。
     なお、私はRPG好きな人なのだが、現実的すぎて読んでいて悲しくなった。
     なぜRPGがブームを巻き起こし、批判を受け、なおも生きているのか、RPGの文化的側面も紹介して欲しい。
     伝記であればしかたがないとも言えるのかもしれないが、RPGの生みの親ということであれば、それを含めての伝記なんじゃなかろうか。
     
     しかしながら、ゲイリー・ガイギャックス氏により、D&Dが生まれたこと。「知的なごっこ遊び」としてRPGが成立することになり、普段の自分とは違う観点でものを考えるきっかけをがあったことは確かである。
     故人の冥福を祈るとともに、想像力の帝国がより発展することを願うばかりだ。

  • 小説みたいだな。TRPGをやったことないけど、おもしろかった。

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