最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜
- ボーンデジタル (2016年6月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862463470
感想・レビュー・書評
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「ダンジョンズ&ドラゴンズ」というゲームをご存知ですか?
映画 『E.T .』で、子どもたちが遊んでいるゲームが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」 だ。NETFLIXが配信している『ストレンジャーシングス』で子どもたちが夢中になって遊んでいるゲームが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」だ。
この世界最初のロールプレイングゲーム(RPG)を作ったゲイリー・ガイギャックスさんの生涯をロールプレイングゲームのように読み進めることができる一冊。
このゲームがなければドラゴンクエストは生まれていないし、ゲーム・オブ・スローンというドラマも誕生していないだろう。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を作り上げた後も、版権で争ったり、コンピュータゲームへの展開も、簡単には進めず、ビジネス的には困難の連続であったことがわかる。NECのPCエンジン用のソフト化もうまくいかなかったようだ。
また、このゲームが悪魔崇拝やカルトの象徴として扱われ、バッシングを受けていたり、RPGのような試練が続いていたことがわかる。
『ストレンジャーシングス』をみていると、このゲームを一度プレイしてみたくなる。20面のサイコロを振って、どきどきを味わいたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TPRD「ダンジョン&ドラゴン(以下D&D)」を生み出した
ゲイリー・ガイギャックスの伝記本。所謂RPGを作り出す
大元になり、ドラゴンクエストやファイナルファンタジー
などのゲームのみならず、ファンタジーという分野で文学や
映画の世界にも大きな影響を残し、世界中の文化を変えたと
言ってもいいD&Dがどのようにして生まれたのかに興味が
あって読んでみたのだが、この本はそういう内容ではなく
ゲイリー・ガイギャックスがどんな人物でどのような生涯を
過ごしたかということを書いたもので、ガイギャックス本人
が決して単純に褒められるような人間ではなかったことも
あり、読んでいて辛くなるような本だった。最後にD&Dが
後世に残した影響・功績がまとめられており、そこが救い
だったかな。 -
やっぱりずっと仲良くしたい人と一緒に仕事するもんじゃないな。
布袋寅泰も「COMPLEXさえ組まなければ、少なくとも友達を失くす事はなかった筈なんだよね」と言ってたし。
とは言え、ゲイリー・ガイギャックスの人生は悲観的なものではなかったと思う。
そして、この本を読んで、改めてゲイリー・ガイギャックスが現代に残している影響の大きさを思い知った。 -
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20170424
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もし、この世に、D&Dから派生する物語・ゲームが存在しなかったら、何と味気ないことだろう。ある意味創造神と言っていい、D&D作者の波乱の人生。訴訟まみれのエピソードに、鈴木土下座衛門騒動のこの余波だったのだろうかと思ったりする。
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日本ではTRPGと言われる、D&Dを作ったゲイリー・ガイギャックスの伝記。
自分以外になれるとしたら、どんなことをするだろうか?
現代でいうところのMMORPGも、元をただせばすべてがD&Dから始まっている。
それ以前のゲームは、チェスや将棋やウォーゲームのように、勝敗を決するために群体を操作することはあれど、各個人になってみるということはできなかった。
RPGが生まれたことで、「自分以外の誰か」になることがルールを持って遊びとして成立するように思う。D&D以前と以後では意識が変わったのではないだろうか。
この本の残念なところは、伝記として年表としては正しいのだが、RPGによりどのような文化が形成されたか、という点に触れていないこと。
コンテンツ販売を始めたゲイリーが会社を大きくして利益を上げたが、金の使い方が分からず、社内政治にも負け……というわりとビジネスに掛かる方向しか見えない。RPGのすごさというものがあまりわからない。
RPGを知らない人に「こういう文化があって」と知らせるにはいい本かもしれないが、RPGが好きな人には肩すかしを食う感じ。なんかもったいない。
なお、私はRPG好きな人なのだが、現実的すぎて読んでいて悲しくなった。
なぜRPGがブームを巻き起こし、批判を受け、なおも生きているのか、RPGの文化的側面も紹介して欲しい。
伝記であればしかたがないとも言えるのかもしれないが、RPGの生みの親ということであれば、それを含めての伝記なんじゃなかろうか。
しかしながら、ゲイリー・ガイギャックス氏により、D&Dが生まれたこと。「知的なごっこ遊び」としてRPGが成立することになり、普段の自分とは違う観点でものを考えるきっかけをがあったことは確かである。
故人の冥福を祈るとともに、想像力の帝国がより発展することを願うばかりだ。 -
小説みたいだな。TRPGをやったことないけど、おもしろかった。