北の街にて―ある歴史家の原点 (洋泉社MC新書)

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著者 : 阿部謹也
  • 洋泉社 (2006年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862480613

北の街にて―ある歴史家の原点 (洋泉社MC新書)の感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    多くの読者を魅了し続ける著者の学問研究の原点には、小樽での研究と思索、留学先だったドイツ生活、そして西順蔵氏との出会いと別れがあった。
    12年にわたる北の街での生活から、代表作『ハーメルンの笛吹き男』が生まれ、「自分の内面に深く関わる課題が学問の出発点」と語る著者の研究姿勢も生み出された。
    その後、著者は、世間、個人、差別と賎視などのテーマを日本の諸問題として捉え、多くの著作を通じて世に問う。
    本書は、その原点を、著者自らが吐露した名著である。

    [ 目次 ]
    北の街へ
    小樽の四季
    ヨーロッパ中世遠望
    人倫の厄
    寮問題から学園闘争へ
    鐘の音に聞くヨーロッパ
    ヨーロッパと日本
    笛吹き男との出会い
    ゲッティンゲンの人々
    編集者たち
    差別と賤視
    旅の記憶
    「世間」の構造
    日本における「個」のあり方
    学ぶということ
    遍歴学生の世界
    北の街との別れ
    西さんとの別れ

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 世間には掟がある。長幼の序と贈与互酬の関係である

  • 阿部さんは、なぜか気になる人で、これまでも何冊か読んできた。なぜ気になるのか。阿部さんにはつねになぜ学問をするのか、なぜそのテーマなのかという問題提起があり、自分の学問と人生を結びつけて考えようとする姿勢がある。これは今の研究者たちにはあまりないもので、まずそこで引きつけられるのだろう。さらには、その交友も、のちに「世間」と「世界」論に発展したように、学者たちよりも山岳部の学生たち、一般の人々との間に培われたものである。大学の学長を二期を務めながら、大学だけにとどまらない活動にも魅力を感じる。本書はその阿部さんが大学を出た後、12年をすごした小樽の街、小樽商科大学の教員や学生との交友、さらにはドイツ留学での、ドイツの人々との思いで、その後の研究の出発点となったハーメルンの笛吹男の問題の発見等について語ったものである。本書を読んでいくと、ぼくが今の大学にきたころの熱い先生たちのことが思い出される。

  • 小樽での生活が活写されていて人間阿部謹也氏を感じられた。偉大。20070109

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北の街にて―ある歴史家の原点 (洋泉社MC新書)の作品紹介

多くの読者を魅了し続ける著者の学問研究の原点には、小樽での研究と思索、留学先だったドイツ生活、そして西順蔵氏との出会いと別れがあった。12年にわたる北の街での生活から、代表作『ハーメルンの笛吹き男』が生まれ、「自分の内面に深く関わる課題が学問の出発点」と語る著者の研究姿勢も生み出された。その後、著者は、世間、個人、差別と賎視などのテーマを日本の諸問題として捉え、多くの著作を通じて世に問う。本書は、その原点を、著者自らが吐露した名著である。

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