外国人投資家 (新書y)

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著者 : 菊地正俊
  • 洋泉社 (2007年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862481061

外国人投資家 (新書y)の感想・レビュー・書評

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  • 菊地氏の本で外国人投資家を扱ったもののなかで一番良かったように思う。個々の企業と外国人投資家との関係に付いても詳しく書かれてあった。

  • [ 内容 ]
    投信や年金基金からヘッジファンド、プライベートエクイティ(買収ファンド)まで様々な業態を持つのが外国人投資家だ。
    日本の株式市場で最大シェアを持ち、その売買が株価を上下させるため、常に注目を集める外国人投資家は、日本株を、日本企業の将来性をどうみているのか?
    また、株式の外国人保有比率が一定の割合を越す企業では、株主総会で議案の承認を受ける際に、彼らの支持が必要になる。
    個人投資家も企業経営者も、彼らの存在を無視して意思決定を行うことは不可能だ。
    日本の企業や株式市場にさらなるグローバル化を求める外国人投資家、そのダイナミズムに迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 そもそも外国人投資家とは誰なのか
    第2章 日本市場において外国人投資家の存在感はなぜ高まっているのか
    第3章 外国人投資家が買わないと上がらない日本株の仕組み
    第4章 外国人投資家に買われる株・売られる株
    第5章 外国人投資家は日本の政治・経済をいかに読み解いているか
    第6章 外国人投資家は日本企業に何を要求するのか
    付章 大手外国人投資家の紹介

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    [ 参考となる書評 ]

  • 9784862481061  267p 2007・1・25 初版

  • 『はじめに 外国人投資家を知らずして日本経済は語れない』
    ・日本株の動きを見ていると,または統計的に分析すると,日本株は外国人投資家が買わないとあがらない市場だと痛感します.

    『第一章 そもそも外国人投資家とは誰なのか』
    ・外国人投資家とは,日本以外に住んでいる投資家を指す.日本の資金を運用している海外の運用会社も外国人投資家とみなされる.東証全体の外国人投資家の割合は4~5割.個人投資家は3~4割.
    ・外国人投資家は業態によって,投信,年金基金,ヘッジファンド,プライベートエクイティなどに分けられます.

    『第二章 日本市場において外国人投資家の存在感はなぜ高まっているのか』
    ・外国人投資家の日本株買い越し額には,数年周期の中長期的なトレンドがある.日本でバブルが本格化していた頃,多くの外国人投資家は,冷徹な目で見ていた.ただし,外国人投資家の日本株売買タイミングがいつも正しかったとは言えません.
    ・米国では,家計金融資産の半分は株式および投信に出資されている.

    『第三章 外国人投資家が買わないと上がらない日本株の仕組み』
    ・外国人投資家が日本株を買うパターンはいつも同じ.世界景気の回復局面,米国株の上昇局面,日本経済の構造改革や日本企業のリストラの期待があるとき.日本企業の収益の海外依存度が高まっているため,多くの外国人投資家が,日本株は世界景気に依存する敏感株だと考えています.

    『第四部 外国人投資家に買われる株,売られる株』
    ・大型株で,ROEや営業利益率が高くなるほど,外国人保有比率が高まる傾向がある.
    ・外国人投資家は,ROEを重視する.株式発行ではなく銀行借入を中心に資金調達をおこなう.また,PERをやはり重視する.PBRと外国人保有比率の間に明確な相関はない.

    『第五章 外国人投資家は日本の政治・経済をいかに読み解いているか』
    ・投資家によって,政治・政策をどれほど重視するかは異なる.外国人投資家の日本の政治・政策に対する知識は,国内投資家に比べてかなり低いといえる.
    ・外国人投資家はどんな政治家を好むか.国民から評価されている.長期政権を歓迎する.若い政治家を好む.改革マインドがある.増税ではなく歳出削減をおこない,小さな政府を目指す.外国人に対してメッセージを発してくれる.

    『第六章 外国人投資家は日本企業に何を要求するのか』
    ・外国人投資家は,企業の所有者は株主であり,経営者は株主に雇われた株主の代理人であり,経営者の役割は株主のために利益をあげることだと考える.概して企業経営者に厳しく,役員報酬にも敏感である.

  • ★★★★<br />菊池正俊<br /><br />メリルリンチ証券でアナリストを務める著者による本。平易な文章で書かれており,すいすいと先に進むことができた。<br /><br />東京市場における外国人投資家のプレゼンスは,主体別売買比率で40%,持ち株比率で26%ということである。これを高いと見るかどうかの議論はともかく,外国人投資家の影響力はその比率以上に増していることは間違いない。彼らは,経営者がかつての日本企業では当たり前だった持合,低いROEと配当性向などといった株主軽視の経営を是としない。この本でも,実際コーポレートガバナンスに関する記述には多くのページが割かれている。実際のところ,合理的に行動する投資家であれば,結果的に所謂外国人投資家と同じような考えに基づいて投資を行うはずであり,結果としては個人・法人を問わず日本の投資家でファイナンス理論に基づいた投資をする投資家はまだ多数派ではないとういことが逆説的にはいえるのではないだろうか。この本で解説されている外国人投資家の行動性向は,ファイナンス理論に基づく投資行動そのものであり,特段珍しいものではない。<br /><br />それでもこの本には,具体的な分析データや資料がいくつも掲載されており,これを簡単に見る事ができるのは価値があるであろう。読みやすさと資料的な価値ということで★★★★の価値はあると思う。

  • 2008/9/15

  • great to organize basic knowledge about investors

  • 「外国人投資家」の日本市場への影響力は大きく、彼らが何を考えてどのような行動をとろうとしていうのか、その解説本としてはわかりやすい。
    ただし、期待していた内容とはちょっと違ったけど・・・。

  • 新書というよりは、コンパクトなデータブックという印象。多分この業界にどっぷりな人は面白く読めると思う。僕はまだ片足を突っ込んだ程度なので・・・。

  • 「外資=ハゲタカ」という先入観を払拭させるように、わかりやすく、手広く書かれている。反面、意外性や驚きのない、情報列挙のいかにも実学の書といった感も否めない。新聞を読んでる方なら、ご存知の内容も多いのではないかという印象を受けた。もう少しチーフストラテジストとしての裏話など、遊びの要素があってもよかったのでは。守秘義務があって放談するわけにはいかないのでしょうが。

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