〈考える〉とはどういうことか?: 思考・論理・倫理・レトリック

著者 :
  • 洋泉社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862482525

作品紹介・あらすじ

「ロジックはレトリックの一部である」「論理は倫理だ」という視点から、従来の論理学・言語学・レトリック論・論理学という垣根を越えて、考えることの本質に迫る。人間の感情的な想いから抽象的な論理にいたるまで、一貫したまなざしのもとに解き明かす思考論の新しいスタンダード。

感想・レビュー・書評

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  •  
    ── 井崎 正敏⦅“考える”とはどういうことか ? ~ 思考・論理・倫理・レトリック 20080401 洋泉社⦆
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/486248252X
     
    (20230928)

  • 2016.5.19
    考えることの身体性、レトリック、論理と倫理について。最初はわかったんだけど途中から難しくなり断念。レトリックについて、隠喩と換喩と提喩という思考の枠組みがおもしろかった。こうやって見ると、考える=論理、すなわち数学の如くAならばBのように筋道だてるのが考えることのように見えるけど、意味の広がりとか、類似性による構造化とか、そういう飛躍というか、一見繋がっていないものにふと繋がりを見出すのも、人間の考える能力のひとつなのではと思った。そしてそれには、膨大な知識と語彙が必要なのだろう。論理は倫理というのも確かに、他者への説得力が論理の原動力であるなぁと。思考法の本ということではないが、考えるということについて、私自身よく考えることがあるので、考えるというそもそもについて問い直したいとき、また読もうと思った。

  • やばい・すごい・楽しいの三拍子です。
    発想に、自分の思考力に限界を感じた人はお試しあれです。

  • 久々の「読んだ本」カテゴリ更新です。
    ずいぶん前に読んだ本なのでぼんやりとしか内容を覚えていません。
    こういうのはその日のうちに書いてしまわないとだめですね。

    タイトルの通り、考えるとは?ということについて身体・比喩・推論などを
    テーマにかみ砕いてお話しして下さってます。
    かなりわかりやすい部類に入るのではないかなぁと思います。
    割と文学作品や日常会話から例をたくさん挙げておられるので
    こういう手の本に慣れていない方にはいいのかもです。
    (ちなみに私は例は要らないかなぁと思いました)

    帰納で話をすることの利点とか、思考がどうしても飛躍せざるを得ない
    こととか、論理的であることとは、とか考えさせられました。
    論理的であるとは、私とあなたの考えの筋道の同じ所を探すわけなので
    すなわち言葉、レトリックの分野の話になるのだなぁ。
    と解釈してみました。(間違っている可能性があります)

    研究畑じゃない方にここまで書かれるとプロ(志望)はもっと頑張らねば
    と思ってみたり。

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著者プロフィール

批評家。
一九四七年東京生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業後、筑摩書房に入社。同社編集部長などを経て、批評活動に入る。
主な著書『天皇と日本人の課題』『ナショナリズムの練習問題』(洋泉社)『倫理としてのメディア』(NTT出版)『〈戦争〉と〈国家〉の語りかた』(言視舎)他

「2015年 『吉田松陰 幽室の根源的思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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