ビジネスに「戦略」なんていらない (新書y 195)

著者 :
  • 洋泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862482679

感想・レビュー・書評

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  • 一回半ひねりのコミュニケーション
    ビジネスする動物が人間である

  • >人が力を発揮するためには、自らの仕事への敬意と自らがフルメンバーであるところの会社に対する信頼が必須の条件であると考えています。そして、この敬意とか信頼というものの源泉こそが、フルメンバーが共有している「会社の哲学」なのです。会社のフルメンバーである社員は「会社の哲学」を共有することにより、その「哲学」に対する責任を引き受けます。
    ――
     企業の目的が「利益」であれば、社員は「報酬」を目的にする。顧客満足の結果として得られるものが「利益」であり「報酬」であるという感覚が失われる。
     企業価値が高く、利益を持続する企業には、社員が共有する「哲学」がある。

  • 「ビジネスは戦争などではなく一回転半のコミニュケーション」
    以前カフェで「交易とは互いに要らないものを捨て、要りような人が持ってくところから始まった」という話しを聞いて面白くてこれを読んだ。欧流米流経営もあるが、これはこれからの日本に適した経営指針の一つでは。

  • 「あるべき自分」だと「今の自分」が思っている「未来の自分」に向かう

    米国的価値観である「ジョブディスクリプション」
    会社と個人の間には「この仕事をすべし」という契約が結ばれる
    そこには個人が「オーバーアチーブ」する余白がない

    会社はビジネスを通じて利益を求めるが、
    個人は必ずしもそうではない

    会社の「見えない資産」にどれだけの敬意を持てるか

    というようなことが書いてあった

  • 働くことについて知りたくて読書。

    今の自分には難解に感じる。しかし、あとがきを先に読んでから本を読むと悪い頭でも多少理解することができる(氣がする)。

    20世紀的な価値観から脱却することの必要性を述べている。

    すでに終身雇用、年功序列制も崩壊し、誰もが大きな組織に属する職録社会から個人やより小さな組織で経済活動をする時代へ移行している。しかし、価値観は20世紀のままずるずると引きずっているっと。

    仕事は本来楽しく、自分のために行うことである。
    自分の市場価値を高め、ブランドにして価値を生み出していく。

    何のために働くのか。何でお金が欲しいのか。目標や目的は。

    今まで日本人が自分の頭で考えることを思考停止していたことを今、現実として再思考が求められているように思う。

    自分だけの価値観、生き方、指針、楽しみ方を知って自分で動ける人間、自己客観視を高め、自己分析ができる人間が強い。

    他人の人生を生きる人生から、自分の人生を生きる人生への転換は当たり前のように思えるが、実は、困惑する選択がが多く辛いものなのだと思う。だから人は楽な道を選択する。

    読書時間:約45分

    本書はバンコクのブックオブワールドで購入しました。
    (2012年2月9日完読)

著者プロフィール

1950年、東京・蒲田生まれ。文筆家、「隣町珈琲」店主。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe Inc.の設立に参加。2014年、東京・荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」をオープン。著書に『小商いのすすめ』『「消費」をやめる』『21世紀の楕円幻想論』、『移行期的混乱』、『俺に似たひと』、『株式会社の世界史』、『共有地をつくる』『「答えは出さない」という見識』他多数。

「2024年 『ひとが詩人になるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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