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- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862482945
感想・レビュー・書評
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かつては「癒やしの島、長寿社会」として知られた沖縄が、最近では乱開発による貴重な自然遺産破壊や男性の自殺率の高さなどで有名に。(でも沖縄のオバアは強い!)また、地政学的要衝の地として米軍基地を抱え込む見返りに全国一の補助金を受け取るが、貧困率は全国一。沖縄の補助金で潤うのは土建屋だけと揶揄されながらも、沖縄県民の8人に一人が建設関係者という理由から表立って反対できない村社会。(「オール沖縄」というスローガンも同様)
地場産業を守るため、みずほ銀行以外の都市銀行が存在しないとか、オリオンビールや泡盛の酒税優遇なども本土からの企業誘致の障壁となっています。
そして親戚同士の助け合い組織(ゆいまーる)があるので、失業や離婚もへっちゃら。
政府補助金をハコモノではなく、基幹産業育成や職業訓練など将来に残る資産としてなぜ投資しなかったのか?なぜ沖縄には、基地反対運動しか支持しないメディアしか存在しないのか?遅まきながら、沖縄県民(特に若者)も沖縄を仕切る社会に構造的欠陥があるのではと疑い始めてきました。
一方では、高い出生率や県外からの移住者など人口減に苦しむ他県から見れば、羨ましい環境をいかに活用するのか、あいも変わらず基地問題で県民の分断を図るよりも一致団結して沖縄の未来をどうするのか、まさに県知事の手腕が問われています。
本書で、沖縄の抱える問題をおさらいしておきましょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示