ニッポンの岐路裁判員制度~脳から考える「感情と刑事裁判」~ (新書y 212)

著者 :
  • 洋泉社
3.25
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862483515

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • [ 内容 ]
    裁判員制度を「お裁き」にしないための緊急提言。
    裁判員法廷はモニターだらけのメディア・シアターになる!パワーポイントや写真、動画を使用した法廷のプレゼンは「認知的死角」だらけで、人々の感情を揺さぶり、気づかぬうちに意思決定に影響を及ぼす。
    人権派弁護士から元検事総長まで各方面関係者に、「表現のプロ」の著者が徹底インタビューを敢行。
    マインドコントロール法廷にしないために、脳認知科学から「わかりやすさ」の問題点を明らかにする。

    [ 目次 ]
    はじめに 賛否を超えて
    1章 いきなり覗いてみた法廷―裁判員法廷の秘密
    2章 疑問だらけの「模擬評議」―論理が崩壊する現場
    3章 誰が判決を下すのか?―空洞化する裁きの主体
    4章 裁判員制度の可能性―文書主義形骸化の克服を目指して
    5章 法廷を席巻するオーディオ・ビジュアル―セルフ・マインドコントロールの落とし穴
    6章 感情が支配する裁判員法廷!?―刑事司法は「改廃」されたのか?
    7章 感情と意思決定の脳メカニズム―「正義」を支える心理と生理
    8章 妥協の産物としての裁判員制度―外圧と官僚制のパワーバランス
    9章 決断と正義―私たちが気をつけねばならないこと
    おわりに 蜂と裁判員―「民主」と「衆愚」の狭間から

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1965年生まれ。作曲家=指揮者。ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督。
東京大学大学院物理学専攻修士課程、同総合文化研究科博士課程修了。第一回出光音楽賞ほか受賞。東京大学大学院情報学環・作曲=指揮・情報詩学研究室准教授。『さよなら、サイレント・ネイビー』(集英社)で第4回開高健ノンフィクション賞受賞。

「2009年 『ルワンダ・ワンダフル!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊東乾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×