森鴎外の「帝都地図」 隠された地下網の秘密

著者 :
  • 洋泉社
3.13
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本棚登録 : 38
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862488039

作品紹介・あらすじ

森鴎外が残した帝都東京の地図に東京の地下の謎が隠されていた!?なぜその地図にはあるはずもない地名や不可思議なラインが引かれているのか?いま、東京の地下の秘密が明らかになる。

感想・レビュー・書評

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  • 森鴎外が1909年(明治42)に「東京方眼図」を公刊しているが、実はこの地図が江戸幕府、明治政府が秘匿している東京都の地下構築物(地下道、水道、砲台など)を暗に示したものという。
    江戸はオランダ式築城術に基づいており、地下に水道、要所に砲台等がおかれ、それを明治政府が引き継ぎ、水道は地下鉄や秘密の地下道に利用されているという。地名・町名もオランダの地図上の暗号に符合するという。(地名・町名はちょっとできすぎか。)
    まあ、確かに、ヨーロッパやアメリカの都市は地下に水道とかが張り巡らされているのは周知。
    問題は、著者のいうとおりとして、何故、森鴎外が暗号めいた地図として公刊したのか。
    表現の自由と解釈しているようだが、軍事関係なので、これが諸外国に明らかにされれば国防上問題があることはわかっているはず。
    どうも腑に落ちない。それに本書で見る限り、すべての地下構築物は筆者の想像とあやしい伝聞のようだ。

    都市の埋もれた(秘密の)地下構築物の話としては、結構ありうると思っているので残念。
    私も学生の頃、秘密の入り口から地下道探検を行ったことがある。(東京ではない。やはり道路沿い。)

    (著作 帝都東京・隠された地下網の秘密 1,2 県立(1,2) 9F(1) 7FB516.7ア(1) 市立(2)'04、帝都東京・地下の謎86 写真と地図で読む!帝都東京地下の謎完全版 8F自然科学518.8ア'04 市立'04)
    (著作 『新説東京地下要塞』 2006.、大東京の地下鉄道99の謎、 大東京の地下400年99の謎)

  • やっと読了。東京の地下に隠された地下道がある、という以前からの主張に、さらに「欧州の築城術がベースになっている」という話が加味されて、分かりにくい度が急上昇。それにしてもこの作家、いつもそうだが、説明が分かりにくく、せっかく載せている地図や図版も分かりにくい。ネタは面白いのだけれど、この分かりにくさで損をしいている。洋泉社も、もっと実力のある編集者を付けてあげればいいのにと、読むたびに思う。

  • 著者は東京に隠された地下通路網があると主張する人物。
    氏のデビュー作から読んでいて、最初は興味深く読んでいたけど、
    著作を重ねるごとにトンデモ度が増していく。
    自分の主張ありきでこじつければ、どんな結論でも導き出せるという好例。地図上の同じ文字をつないで共通点を見出す(詳細は読んでください)といいながら、同ページの地図につなぐことができない同じ文字がある
    事は無視しているとか、論理展開についていけない。

    最初からネタ本と割り切って読むべき本。それにしても本当に驚愕の事実なのは著者がテレビ朝日の報道局出身の方だということ。まさかこの調子で報道に携わっていたとしたらそちらのほうが恐ろしい。

  • graph

  • 待ちに待った秋庭氏ひさびさの地下モノ!まさか森鷗外の名が出てくるとは思いもしなかった。
    鷗外が描いたという地図の本当の意図はわからないけれど、江戸時代から続く東京の地下の真相を暴くには十分すぎる証拠になると思った。オランダの築城技術と砲術の理論が江戸城を築き上げ、いまに至る東京の地名を支配している説など、とても興味深かった。決して荒唐無稽ではないのでお気軽にどうぞ。

  • 面白いけど、前の作品も読んでいないと理解しずらいかも?難しいよ、内容は。

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