- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862488459
感想・レビュー・書評
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我が広島カープは去年までセ・リーグで14年連続のBクラスという非常にふがいない成績を続けている。今年もこれまでのところ5位で、このままいけば、15年連続のBクラスという可能性が高くなってきたような気がする。優勝に至っては、最後にしたのがいつかを思い出すことが出来ない。以前はあれほど強かったのに、どうしてしまったのだろうか?
FA制度が出来てからカープは有力選手を相次いで他球団に引き抜かれてきた。川口・江藤・金本・黒田・新井...。一方で、他球団からFAで有力選手を獲得した事例は皆無。FA制度が出来て以降は、結局はお金のある球団が財政力にモノを言わせて実力の選手を集め強くなっていく一方で、カープのような地方の裕福でない球団は、そういう事が出来ないので、弱体化していくのも仕方ないよね、と思っていた。
でも、それは実は違う。
いくら何でも14年連続Bクラスというのは異常だ。
特に最近は横浜(今のDeNA)がダントツに弱いので、Aクラスに入る確率は3/5のはず。それでも仕方がないと考えていたのは、筆者の言うところの「負け犬根性」なのだろう。ファンが負け犬根性だから球団が弱い、というのは論理的ではないのだけれども、何となく球団もファンも危機感がないところが問題ではないのか、ということを筆者は言っている。その通りではないか。
ここまで弱くなってしまったのは、オーナーを含めた球団フロントの危機感のなさと、球団運営に関するプロフェッショナリズムのなさ、というのが筆者の主張のようだけれども、読んでいるうちに、自分もそんな気がしてきて、段々と腹が立ってきた。
「だから衣笠を監督に」というのは短絡というか、あまり理屈がないような気がするが、何とかしなければ、このままずるずると20年も30年もBクラスを続けるのではないか、と心配になってきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
憶測と主観によるカープ批判がメインといったところ。
気持ちはわかるけどね -
内容は面白いのに、題名と内容の差がひどすぎる。
題名にある衣笠についての記述は数ページしかないですからね。
出版社の戦略か?
ま、それは置いといて。
広島では売れてるそうで・・・
そういう広島人である私もまんまと手にしたわけで・・・ -
「いったいカープは誰のものなのか」という問い掛け。
本書のタイトルに関してはカープファンの多くが疑問に思っていることだろう。球団に横たわっている元凶と思われるものを,象徴的な出来事から掘り下げてあり大変面白い。っていうかファンの一人としてほんとに何とかしてほしい。組織とマネジメントに関するお話。 -
確かに題名に難あり、といった感じはする。筆者の願望の表れかとは思うが。
この本が発行された時期を同じくして、黒田を獲得しようとして見事に失敗した事実を目の当たりにすると……今も体質は変わってないんでしょうな。手法も従来同様だというところからすると。 -
衣笠祥雄が監督になれない理由に触れているのは、最後の数ページのみで、題名に騙された気分。
ただ、広島カープの歴史を知るという意味では、
面白かった。