新版 歴史の中で語られてこなかったこと (歴史新書y)

  • 洋泉社
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本棚登録 : 69
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862489630

感想・レビュー・書評

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  • 日本史を思考する際に中心的な位置を占める農業・農民(百姓)について、そこにばかり注目すると本来の日本社会を見失うのではないかという歴史学・民俗学からの視点を対談形式で伝える。一から教えてくれる本ではないので分かりづらいのと、網野氏の思想が若干強すぎること、そして対談から20数年経過した今現在においては少々古いのではないかという指摘が散見され、そこが気になると読みづらい。ただ、固められた常識は、なぜ常識になったのかを問いかけるという試みは非常に重要な姿勢であろうと感じた。

  • 網野史観
    参考になる・・・現在の中世史の考え方をつくったようなものだな

著者プロフィール

1928年、山梨県生まれ。1950年、東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高校教諭、名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授を経て、神奈川大学経済学部特任教授。専攻、日本中世史、日本海民史。2004年、死去。主な著書:『中世荘園の様相』(塙書房、1966)、『蒙古襲来』(小学館、1974)、『無縁・公界・楽』(平凡社、1978)、『中世東寺と東寺領荘園』(東京大学出版会、1978)、『日本中世の民衆像』(岩波新書、1980)、『東と西の語る日本の歴史』(そしえて、1982)、『日本中世の非農業民と天皇』(岩波書店、1984)、『中世再考』(日本エディタースクール出版部、1986)、『異形の王権』(平凡社、1986)、『日本論の視座』(小学館、1990)、『日本中世土地制度史の研究』(塙書房、1991)、『日本社会再考』(小学館、1994)、『中世の非人と遊女』(明石書店、1994)。

「2013年 『悪党と海賊 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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