続・人間コク宝

著者 : 吉田豪

• コアマガジン (2007年10月31日発売)

感想・レビュー・書評

[allenda48さんの感想 · 2011年3月23日]

前作から比べると“濃さ”は薄れた印象も個人的にはある。
読みとばした人もいた。
とはいえ、一般的なインタビュー集から見れば
ものすごい密度である。

興味深いのは角川春樹に対しての吉田豪のスタンス。
今までのインタビューイに対してとは明らかに違う。
あの内田裕也に対して以上である。
話していて
やはり何かを持っているということを感じたのかな
などと思った。
ただ、角川春樹の言葉はちょっと大言壮語があるので
若くて彼をよく知らない人は違和感を感じてしまうかもしれない。
そのあたり、うまくリードできればもっとよかったのだが。
そこが残念。

吉田豪が後書きでこの仕事をしている理由を語っている。
この仕事は、なんらかの形で人の考え方や人の見方を変えることができる可能性があるから
という趣旨のこと語っている。
その言葉に納得。

まさに彼のインタビュー集は、こんな風に生きてもいいんだよ
こんな筋の通し方もあるんだよ
ということを示している本だから。

[リベラ・ジャパンさんの感想 · 2011年1月31日]

吉田豪のインタビュー集。全般おもしろかったが、個人的にはせんだみつおの回、最高。

著者プロフィール

吉田豪（よしだ・ごう）
1970年、東京都生まれ。プロインタビュアー／プロ書評家／コラムニスト。編集プロダクションを経て『紙のプロレス』編集部に参加。そこでのインタビュー記事などが評判となり多方面で執筆を開始する。現在、雑誌・新聞に多数の連載を抱えるほか、テレビ・ラジオ・ネットなど様々なメディアにでも活躍中。今までに格闘家、プロレスラー、アイドル、芸能人、政治家と、その取材対象は多岐にわたる。著書に『人間コク宝』シリーズ（コアマガジン）『聞き出す力』『続　聞き出す力』（日本文芸社）『吉田豪の空手☆バカ一代』『吉田豪の“最狂”全女伝説』『吉田豪のレジェンド漫画家列伝』『吉田豪と15人の女たち』『吉田豪の部屋の本──＠猫舌SHOWROOM──』（白夜書房）などがある。

「2021年 『証言モーヲタ ～彼らが熱く狂っていた時代～』 で使われていた紹介文から引用しています。」